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Photographer: Jason Alden/Bloomberg

ジョンソン前英外相、EU離脱に向け語気強める-減税計画を発表

  • EUとの合意の有無にかかわらず10月末に離脱と表明
  • 対抗馬ゴーブ環境相はコカイン使用告白で厳しい状況-与党党首選
A flag of the European Union (EU), left, flies with a Union flag, also known as a Union Jack, near the Houses of Parliament in London, U.K., on Monday, April 1, 2019. Complicating the push for a resolution on Brexit is the internal jostling in the Tory Party among candidates seeking to succeed U.K. Prime Minister Theresa May after she promised last week to quit if she gets her deal approved.
Photographer: Jason Alden/Bloomberg

メイ英首相の後任として最有力候補のジョンソン前外相は、欧州連合(EU)からの離脱に強硬な姿勢で臨むと語気を強めるとともに、減税計画を明らかにした。与党保守党の党首選は10日夕に立候補の届け出が締め切られる。他の主要候補者も選挙キャンペーン開始を準備している。

  ジョンソン氏は離脱後のアイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ(安全策)」条項の撤回や、合意に達するまで清算金390億ポンド(約5兆3800億円)の支払いを保留する方針を示し、EUとの合意の有無にかかわらず10月31日には離脱するとした。

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ボリス・ジョンソン氏

カメラマン:Tolga Akmen / AFP経由でGetty Images

  ジョンソン氏の公約は、主要な強硬離脱派の支持を獲得した。また、対抗馬のゴーブ環境・食料・農村相が数十年前のコカイン使用を認めたこともジョンソン氏にとって追い風となっている。EU離脱の是非を問う2016年の国民投票でゴーブ氏はジョンソン氏と共に離脱支持を訴える運動の中心的な人物だった。

  ゴーブ氏はコカイン使用について、「もちろんそれは犯罪で、過ちだった。深く後悔している」とBBCの番組で発言。「人は過去の最悪の行為で判断されるべきではなく、名誉を回復し変わるチャンスを与えられるべきだ」と強調し、過去の薬物使用歴から、自身の掲げる税制改革やEUとの再交渉の計画に人々の関心を向けようとした。

  対抗馬が脱落する中で、合意の有無にかかわらず10月末にEUから離脱すると表明したジョンソン氏の公約は、市場から注視される見通しだ。過去には合意なき離脱の可能性に市場が動揺した。

  10日付の英紙テレグラフによると、ジョンソン氏の減税案は、税率40%の対象となる所得金額区分を5万ポンドから8万ポンドに引き上げるもので、約300万人の所得税負担が軽減される。これに伴う財政支出増は年96億ポンド前後の見通しで、合意なき離脱に備えて確保されている資金を財源に充てる。減税はEU離脱後の英経済を刺激するとジョンソン氏は同紙への寄稿で説明した。

原題:Johnson Hardens Brexit Rhetoric as Opponents Launch Campaigns(抜粋)

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