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超長期債が大幅高、投資家のプラス利回り選好根強いとの見方

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債券市場では超長期債が大幅高。新発30年、40年債の利回りは2年10カ月ぶりの低水準を付けた。内外金利の先安観を背景にプラス利回りを求める投資家の買いが膨らんだとの指摘が聞かれた。日本銀行の黒田東彦総裁が大規模な追加緩和に言及したことも相場を下支えしたとみられている。

  • 新発30年債利回りは一時4.5ベーシスポイント(bp)低い0.35%、新発40年債利回りは5.5bp低い0.385%まで下げ、ともに2016年8月以来の低水準を付けた
  • 長期国債先物6月物の終値は前週末比13銭高の153円56銭。一時は153円61銭まで上昇
  • 新発10年債利回りは0.5bp低いマイナス0.125%

市場関係者の見方

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測はしばらく続くと思われ、金利はなかなか上がらないだろう
  • 円債は超長期ゾーンの利回り曲線のつぶれ方を見ると、生保などの資金が入っている感がある
  • 長期金利がマイナスなら、国内勢は長いところを買うしかない


パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
  • 黒田日銀総裁の発言を受けて、今月20日の決定会合が嫌が上でも注目されることになる
  • 黒田総裁は副作用対策にも言及しているので、利回り曲線はスティープ(傾斜)化してもおかしくないが、30年債と40年債に強烈な買いが入っている
  • 結局、投資家はプラス金利の国債を買うので、世界的に金利低下している中でスティープ化は難しいということか

背景

  • 日銀総裁:さらに大規模緩和が可能、副作用に最大限配慮-会見
  • 5月の米雇用統計:非農業部門の雇用者は予想下回る伸びー時給伸び鈍化
  • 7日の米10年物国債利回りは前日比3.7bp低い2.08%で終了。一時は2.05%と、17年9月以来の低水準を更新

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年超5年以下と物価連動債
  • 買い入れ通知額は残存1-3年が3500億円、3-5年が4000億円と前回から据え置き
  • 応札倍率は1-3年が4.34倍と昨年7月以来の高水準。一方、3-5年は3.22倍に低下
  • BofAの大崎氏
    • 需給は基本的に締まっているが、1-3年は水準感での売りが入ったとみられる
  • 備考:過去の日銀オペの結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.200%-0.235%-0.125%0.240%0.355%0.415%
前週末比 横ばい-0.5bp-0.5bp-2.0bp-4.0bp-2.5bp
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