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MUFG会長:金融安定性確保へ監督の枠組みが必要ー技術革新で

  • 技術革新は社会課題の克服手段となり得るがリスクもある
  • 銀行の役割は社会インフラ、すべての個人・産業に資する経済の血流

三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行会長は8日、フィンテックなどの技術革新は金融の安定性に影響を与えるリスクがあるとして、規制・監督の枠組みが必要との考えを示した。

  20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて福岡市内で開催されたセミナーで平野氏は、技術革新は低所得者に低価格で金融サービスを提供できるほか、対面が難しい遠隔地にもアクセスできるなど社会課題の克服手段になり得ると指摘。一方で、IT企業が決済や融資など複数の機能を同時に提供することで、流動性などの点でリスクを引き起こしかねないとの見方を示した。

G-20 Finance Ministers and Central Bank Governors Meeting

平野信行МUFG会長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  その上で、リスクが脅威となる前に、国際機関や監督庁、中央銀行や民間などを巻き込んだ枠組みを作り、金融安定性の維持に向けて備える必要があると述べた。またビットコインなど暗号資産についても、中央集権的な管理・認可機関がないことから、強靭(きょうじん)性の担保が課題になると語った。

  引き続き行われたパネルディスカッションでは、グーグルのゼネラル・マネジャーのシーザー・セングプタ氏とアマゾンのウェブサービス部ヴァイスプレジデントのマイケル・パンク氏がクラウドなどの技術がもたらす利便性を紹介。技術革新が進む将来の銀行の役割を問われた平野氏は、銀行と技術は敵対ではなく協力関係であると強調。社会インフラとしてすべての個人、産業に金融サービスが提供する経済の血流としての役割を担うと述べた。

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