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7月の米利下げ観測が強まる、雇用統計受け-早ければ6月との見方も

  • 7月の25bp利下げほぼ完全に織り込む-年内では約70bp示唆
  • 利回りカーブは再びスティープ化-2年債利回り年初来最低に接近

雇用統計が市場予想より弱かったことを受け、成長見通し軟化や貿易摩擦激化への対応として米金融当局が数カ月内に利下げに踏み切ると、債券トレーダーらは確信を強めている。

  フェデラルファンド(FF)金利先物動向によると、7月の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げがほぼ完全に織り込まれ、年末までに約70bpの利下げが示唆されている。

  7日の米国債市場では2年債利回りが一時11bp低下の1.77%と、5日につけた年初来の低水準に接近。10年債利回りは2.05%に下げ、2017年以来の低水準となった。期間が短めの債券がアウトパフォームし、利回り曲線がスティープ化。ドルは下落した。

Weaker U.S. jobs data Friday added further fuel to Fed rate-cut bets

  5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が3カ月ぶりの低い伸びにとどまり、平均時給も伸びが鈍った。景気の弱さがより広範囲にわたっていることを示唆するとともに、トランプ政権の通商政策が経済への重しとなる中、金融当局には利下げを求める圧力が強まる公算が大きい。

  ジェフリーズの為替担当世界責任者、 ブラッド・ベクテル氏は7日、同雇用統計について「短期的に利下げ観測の火に油を注いだ」と指摘した。

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は、今月18、19両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で発表される最新のドットプロットへの注目度が高まるとの見方を示した。

  ラジャッパ氏は7日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「有意な減速がみられれば、米金融当局が50bp引き下げに動くことはあり得る」と発言。「先送りすれば、その分大幅な利下げを余儀なくされるというリスクは常にある」と続けた。

SocGen’s Subadra Rajappa and KPMG’s Constance Hunter examine the U.S. May jobs report.

  早ければ6月にも利下げの可能性があるとの観測も浮上している。

  オアンダのチーフ市場ストラテジスト、エド・モヤ氏は「貿易戦争がセンチメントへの打撃となっており、最近の景気減速に拍車が掛かる可能性が高い」と7日のリポートで記述。6月のFOMC会合までに貿易問題で有意義な進展が見られない場合、「FOMCには25bp利下げの引き金を引くという実弾が確保されている」と記した。

原題:Bets on July Fed Rate Cut Gain Momentum After U.S. Jobs Report(抜粋)

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