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米雇用統計:5月雇用者は7.5万人増、予想下回る-時給伸び鈍化

更新日時

5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が3カ月ぶりの低い伸びにとどまり、平均時給も伸びが鈍った。労働省が7日発表した。景気の弱さがより広範囲にわたっていることが示唆され、トランプ政権の通商政策が経済への重しとなる中で、米金融当局が利下げに踏み切るとの予想を強める結果となった。

キーポイント

  • 5月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比7万5000人増
    • ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想全てを下回る
    • 予想中央値は17万5000人増
    • 4月は22万4000人増(速報値26万3000人増)に下方修正
  • 家計調査に基づく5月の失業率は3.6%(市場予想通り)
    • 前月と変わらず。49年ぶりの低水準を維持
  • 平均時給は前年同月比3.1%増(予想3.2%増)
    • 前月比では0.2%増(予想0.3%増)
U.S. economy added 75,000 workers in May as jobless rate held steady

非農業部門雇用者数と失業率

米労働省

エコノミストの見方

 JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏:

  • 「明らかに雇用の増加ペースが鈍化しているようにみえる」
  • 「特に貿易問題の影響が表れている可能性があり、総じて失望を誘う内容だが、貿易を巡る緊張がエスカレートしたのは主に」今回の統計の調査期間である月中旬以降だ

インサイト

  • 米金融当局者は経済は堅調との認識を示しているが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は4日、必要なら利下げの可能性を閉ざさない姿勢を示唆した
  • 米景気拡大は7月に過去最長記録を更新する勢いだが、今回の雇用統計を受け、経済成長を支えるために利下げが必要だとの主張が勢いを増す可能性がある
  • 非農業部門雇用者数の3カ月平均は15万1000人増となった
  • 米大統領経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長はCNBCで、雇用統計は期待外れではあったが、賃金上昇は景気見通しがなお底堅いことを意味すると発言

詳細

  • 製造業の雇用者数は前月比3000人増に減速。市場予想には一致。建設業の雇用は4000人増に鈍化。専門職・ビジネスサービスは3万3000人増と、前月の増加数の半分程度にとどまった。小売りは7600人減と、4カ月連続のマイナス
  • 政府部門は1万5000人減少。民間部門は9万人増で、前月は20万5000人増に下方修正
  • 労働参加率は62.8%と、前月と同水準
  • 週平均労働時間も34.4時間で前月と変わらず
  • 「U6」と呼ばれる不完全雇用率は7.1%に低下。前月は7.3%
    • U6にはフルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいとは考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Payrolls, Wages Cool as Trade War Weighs on Economy (1)(抜粋)

(第3段落以降にエコノミストの見方や詳細を追加して更新します.)
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