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米国債市場が叫ぶリセッションリスク-JPモルガンがヘッジ勧める

  • 米経済が1年でリセッション入りする確率は53%
  • 株式とハイイールド債が見込むリセッション確率ははるかに低い

米国債市場が声高に発信しているのは成長懸念だ。これに耳を傾けるよう、JPモルガン・チェースは株式と社債の投資家に呼び掛けている。

  同行が損失に対してヘッジするよう呼び掛けるのは2カ月で2回目。リスク資産と債券の乖離(かいり)が根強く、それが恐らく持続不可能なレベルに達していると論じた。

  JPモルガンの推計によると、5年物米国債利回りが昨年11月のピークから100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上低下したことは、米経済が今後1年でリセッション(景気後退)入りする確率53%を意味する。これに対し、株式とハイイールド債が示唆する確率はそれぞれ17%と1%で、はるかに低い。

  ニコラオス・パニギリツオグル氏とマルコ・コラノビッチ氏を含むストラテジストは、国債の保有を、これまでの2ポイントのアンダーウエートから、ベンチマークと同水準まで増やし、大半の商品へのエクスポージャーを減らすことを勧めた。

Yield inversion signals recession risk while stocks hover near record highs

  同行は4月から、ディフェンシブな姿勢に転じていた。世界の株式は5月に時価総額4兆ドル(約434兆円)を失い、米国債は大幅値上がりした。

  ストラテジストらはリポートで、「株式およびクレジット市場と金利市場との間の根強い不一致は、従来のヘッジを維持するだけでなく増やす必要性を生じさせる」と記述。「循環的リスクが同様に持続的に、マクロデータの中に顕現しているため、特にそうだ」と指摘した。

  JPモルガンは、新興国通貨のような高リスク通貨に対する円のロングポジション積み上げを勧めている。商品では貴金属のオーバーウエートポジションを導入した。

原題:JPMorgan Amps Up Hedges Against Recession Risk Flashed by Bonds(抜粋)

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