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Photographer: Bloomberg/Bloomberg

貿易戦争激化でも政策余地は多分にある-中国人民銀総裁

更新日時
  • G20で米財務長官と会談予定-貿易テーマは「不透明かつ難しい」
  • 人民元は「数値」が他より重要というわけではない-安定には自信
Shipping containers sit stacked at a yard near the Tianjin Port in this aerial photograph taken in Tianjin, China, on Thursday, March 14, 2019. Chinese leader Xi Jinping will make state visits to Europe from this week as he seeks to bolster trade relationships on the continent while trying to end a trade war with the U.S.
Photographer: Bloomberg/Bloomberg

中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は、米国との貿易戦争が激しくなっても金融政策を調整する余地は「膨大に」あると言明した。

  易総裁は北京で独自インタビューに応じ、「金利において十分な余地がある。預金準備率にも多分に余地があり、財政や金融政策手段にも当てはまる。調整余地は膨大だと私は考えている」と述べた。

中国人民銀行の易綱総裁が米国との貿易摩擦や人民元について語る

Source: Bloomberg)

  福岡市で週末開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて予定されているムニューシン米財務長官との会談で、米国との交渉が再び軌道に乗るのかとの質問に対し、易総裁は恐らく「いつものように生産的な会談」になるとの見方を示しながらも、貿易戦争のテーマについては「不透明かつ難しい」ものになるだろうと述べた。

Yi Gang

中国人民銀行の易綱総裁

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  人民元については、「米国発の非常に強い圧力で最近は若干下げている」と指摘。越えてはならない一線はあるのかとの問いには、「数値」が他より重要だというわけではないと語った。

  易総裁は「貿易戦争が一時的な元安圧力になる可能性があるが、そうしたノイズの後は元が引き続き非常に安定し、新興国通貨との比較で高くなるだろう」と予想。「人民元は引き続き均衡水準でおおむね安定すると非常に自信を持っている」と述べた。

  易氏は「人民元の若干の柔軟性は中国経済や世界経済にとって良い。景気には自動的な安定化装置となるためだ」と語った。一方、政府が通商対立による影響を和らげるために追加の財政刺激策を検討しているかは示唆しなかった。

PBOC's Yi says no yuan level is more important than others

原題:China Has Lots of Policy Room if Trade War Worsens, Yi Gang Says(抜粋)

(第5段落以降を追加し更新します.)
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