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福岡G20開幕へ、貿易摩擦の影響点検-日米会談で「為替条項」焦点

  • 初日に世界経済を議論、「年後半に回復」との判断維持するか注目
  • 日本議長国下で「高齢化」も議題に、インフラ投資原則も合意へ

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が8、9日に福岡市で開かれる。米国の保護主義政策で貿易摩擦が激化する中、世界経済に及ぼす影響を点検するほか、その背景にある経常収支の不均衡などについて議論する。同会議に合わせて日米財務相会談も行われ、意図的な通貨安誘導を禁じる「為替条項」の扱いが焦点となる。

  G20会議の初日は世界経済などについて話し合う。5月以降、米中貿易交渉は暗礁に乗り上げ、双方が一部輸入品の関税を引き上げるなど対立が激化。トランプ政権は不法移民問題を巡りメキシコへの関税措置も表明している。世界銀行は5日、貿易減退を理由に2019年の世界成長率見通しを下方修正した。世界経済は「年後半に回復する」とした4月のワシントンG20での議長判断を維持するかどうかが注目点だ。

  2日目はグローバルインバランスに関して議論し、日本は経常収支を対象とし、2国間の貿易上の措置ではなく、マクロ経済に関する多国間の協力を通じて対処する必要性を主張する。その他のテーマでは、国際的に活躍する巨大IT企業の租税回避を防ぎ、新たな課税方法を協議する経済協力開発機構(OECD)の作業計画を承認する見込みのほか、中長期的に持続可能な経済発展を支えるため、質の高いインフラへの投資を促進するG20原則も合意される見通し。

  G20議長国の日本は「高齢化」も議題として取り上げ、その進展に応じて参加国・地域をグループ分けし、各ステージにおける課題や政策対応について9日に議論する。同日夕の閉幕後にはG20による共同声明が発表され、麻生太郎財務相と黒田東彦日本銀行総裁が記者会見する予定だ。

General Images Of Fukuoka As City Draws Startups to Buck Trend in Aging Japan

G20財務相・中銀総裁会議が開かれる福岡市

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  麻生財務相とムニューシン米財務長官の会談で、為替条項や日米間の貿易問題について議論したいとの意向を米財務省高官が明らかにした、と朝日新聞が6日付朝刊で報じた。一方、日本側は貿易と為替の関連性は薄れていると以前から主張。麻生財務相は4月のワシントンでの前回会談でも、貿易と為替のリンクに改めて反対した。財務省幹部は今回の会談で「為替条項の話をやることにはならない」としている。

福岡G20の主な日程
8日(土)
  • 国際租税シンポジウム
  • 金融技術革新セミナー
  • コーポレートガバナンスセミナー
  • G20会議(開発金融、世界経済)
9日(日)
  • G20会議(国際租税、グローバルインバランス、高齢化、インフラ投資、金融セクター)
  • 議長国記者会見
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