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6月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が上げ消す、米国がメキシコ関税先送り検討と報道

  6日のニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルで上げを消した。米国がメキシコ製品への関税発動の先送りを検討していると伝わったことが、円など逃避先資産への重しになった。一方、ユーロは上昇。欧州中央銀行(ECB)の会合は市場が予想していたほどハト派的ではなかったと受けとめられた。

  • ニューヨーク時間午後4時34分現在、ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=108円49銭。一時は0.4%下落する場面もあった
    • 米当局はメキシコ製品への関税発動の先送りを検討していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ただし、5%の関税が発動される可能性はなおある
    • これより先、20カ国・地域(G20)財務相会議に合わせて開かれるムニューシン米財務長官と麻生太郎財務相との会談で、米財務省は通貨安誘導を禁じる「為替条項」などについても議論したいとの意向を明らかにしたと朝日新聞が報じた
  • ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1274ドル。一時は1.1309ドルと、4月17日以来の高値
    • 前日発表の米ADP民間雇用者数が市場予想より弱かったことから、7日発表される雇用統計は市場にとってリスク
    • ECBのドラギ総裁は「長引く不透明感」を挙げ、政策委員らは必要に応じて行動することを「決意している」と発言したものの、利下げ観測は後退しドイツ国債の利回りカーブはフラット化、ユーロは上昇した
    • 会合では数人の委員が利下げや量的緩和(QE)再開の可能性を提起したとし、追加QEのための「かなりの余地がある」と総裁は付け加えた。デフレの脅威はなくリセッション(景気後退)の可能性も極めて低いとも強調した
    • シティグループのエブラヒム・ラーバリ氏は「全体として、ECBは想定されていたほどハト派的ではなかった」ため、ユーロが上昇したとリポートで指摘。「ECBは見通しについて引き続き十分に楽観しているため、近い将来に政策調整が必要になることはなさそうだとの見解を示した。政策手段を示すというわれわれが予想していた決意も乏しかったため、市場は失望した」
  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。前日は5営業日ぶりに上昇していた

欧州時間の取引

  ECBの政策決定を控え、ユーロが上昇。円も高い。米国とメキシコの貿易協議が前日中に合意に至らず、この日に持ち越されたことを受け、逃避先資産の需要が強まった。
原題:Yen Reverses Gains on Tariff News; ECB Buoys Euro: Inside G-10(抜粋)
Euro Gains Before ECB, Yen Rises on Trade Tensions: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株が続伸、米の対メキシコ関税延期巡る報道で

  6日の米株式相場は続伸。トランプ大統領が計画するメキシコへの関税賦課について、米政府が先送りを検討していると伝わった。米国債は長期物が上昇したが、終盤には上げ幅が縮小した。

  • 米国株は続伸、米がメキシコ関税発動先送りを検討と伝わる
  • 米国債はまちまち、長期物は買われる-10年債利回り2.12%
  • NY原油は終盤に急伸-米・メキシコ関税協議が進展と伝わる
  • NY金は約3カ月ぶり高値付近、貿易戦争で逃避需要

  米の対メキシコ関税計画に関連し、さらに時間をかけて協議するようメキシコが求めたとブルームバーグが報じた後、S&P500種株価指数は一段高となった。貿易戦争が成長を脅かす中で金融当局がハト派的姿勢を維持するとの観測で、年限長めの国債が上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2843.49。ダウ工業株30種平均は181.09ドル(0.7%)高の25720.66ドル。ナスダック総合指数は0.5%上昇。ニューヨーク時間午後4時44分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.12%。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。日中の大半は約5カ月ぶり安値近辺で推移したが、取引終了前の30分間で急上昇した。関税を巡る米国との協議で進展があったとのメキシコ当局者発言に反応した。米在庫の急増を示した前日の週間統計について、数値の精度を疑問視する見方も出た。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は91セント(1.8%)高の1バレル=52.59ドルで終了。4月22日以来の大幅高となった。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.7%高の61.67ドル。

  ニューヨーク金先物相場は7営業日続伸。関税を巡る米国とメキシコの協議が前日に合意に至らず、この日に持ち越されたことで貿易摩擦悪化への懸念が広がり、金先物は約3カ月ぶりの高値に接近した。米国債イールドカーブがスティープ化し、米利下げ観測の強まりを反映したことも、金を押し上げた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.7%高の1オンス=1342.70ドル。

  アナリストの間ではこれまでに、関税の脅威で米国がリセッション(景気後退)入りするリスクが高まったとの指摘が出ていた。対メキシコ関税発動先送りの可能性が伝わると、株価は押し上げられた。一方で、メキシコ製品に5%の関税を発動する可能性は依然高いとの米当局者見解もあり、センチメントはまだ揺らぎやすい。ゴールドマン・サックスは前日付のリポートで、メキシコ関税発動の確率は70%との見方を示した。

  米国債は早い時間の上げの大半を終盤に失う展開。米がメキシコへの関税賦課の先送りを検討しているとの報道に反応した。10年債利回りは一時4.5bp低下していたが、後半の取引で下げ幅を大きく縮小した。
原題:Stocks Rise on Possible Delay for Mexico Tariffs: Markets Wrap(抜粋)
Early Treasuries Bid Fades as U.S. Said to Delay Mexico Tariffs
Oil Leaps at Close of Trading in Rebound From Bear-Market Swoon
PRECIOUS: Gold Near 3-Month High as Trade War Fears Boost Haven

◎欧州債:中核国債のイールドカーブがフラット化、ECBに反応

  6日の欧州債市場でユーロ圏中核国債のイールドカーブがフラット化。ドイツ30年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げた。ECBは過去最低の金利を少なくとも2020年上期末まで据え置くと表明した。さらにECB政策委員の数人は追加緩和の可能性を提起した。イタリア債は下落。ECBが発表した条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)第3弾の詳細が前回ほど銀行に恵まれたものではなかったことに反応した。

  • イタリア債利回りはTLTRO発表後に上昇したが、追加緩和の見通しでユーロ圏国債の長期債が幅広く買われたことから、イタリア債の下げ幅は縮小した
  • ドイツ10年債利回りは1bp低下してマイナス0.23%、フランス10年債利回りは3bp低下の0.12%。イタリア10年債利回りは2bp上げて2.49%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Core Bond Curves Flatten After ECB Guidance; End of Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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