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クレジット市場、サイクル転換で52兆円の損失発生も-UBS

  • ジャンク債、レバレッジドローンにデフォルト懸念
  • 米ハイイールド債のリスクプレミアムは上昇へ-UBS
Views Of Wall Street As U.S. Stocks Slip

Photographer: John Taggart/ Bloomberg

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Photographer: John Taggart/ Bloomberg

クレジットサイクルが変わりジャンク債やレバレッジドローンが不良化すると、投資家には最大4800億ドル(約52兆円)の損失が生じる可能性がある。この損失額は少なくとも1987年以降のいかなる景気下降局面よりも大きいと、UBSのストラテジストが指摘した。

  ストラテジストらによると、2020年1-3月までにリセッション(景気後退)に陥る確率は17%と比較的低い。だが、景気下降局面で社債やローンの損失がどれほど膨らむか、運用担当者は十分な注意を払っていない可能性があるという。生じ得る損失の規模を考慮すれば、ジャンク債ではなく投資適格級の債券が好まれるべきだと、マシュー・ミシュ氏が率いるストラテジストらは述べた。

  UBSがローン格付けと失業データ、投機的格付け債券のスプレッドを分析したところによると、投機的な中でも低い格付けしか持たない発行体が増えており、景気下降局面に至るとレバレッジドローンのデフォルト率は過去最高の13.8%まで上昇する可能性がある。コベナンツ(財務制限条項)など契約上の保護が弱く、発行体のバランスシートに無形資産の比率が比較的高いなどの要素から、債券がデフォルトした場合に投資家は元本の比較的低い割合しか回収できないだろうという。

`Sheer Expansion'

  ミシュ氏らストラテジストは4日付のリポートで、「2008年以降に格付けの最も低い米レバレッジドローンが大きく広がったことは、ローンのデフォルト率が今後大幅に高まることを示唆する」と指摘した。

  UBSは社債市場が近くサイクルの完全な転換点を迎えるとは見込んでいないが、厳しい展開になりそうだとみている。米ハイイールド債のリスクプレミアムが短期的に、現水準から約0.5ポイント拡大して4.75ポイントになると見込む。投資適格級のスプレッドは0.07ポイント拡大の1.35ポイントになるとの予想だ。

原題:Credit Losses Could Reach 2.2% of GDP When Cycle Turns, UBS Says(抜粋)

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