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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

経済は改善、全般に緩慢なペースで拡大-FRB報告書

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The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C., U.S., on Monday, April 8, 2019. The Federal Reserve Board today is considering new rules governing the oversight of foreign banks. Chairman Jerome Powell said the Fed wants foreign lenders treated similarly to U.S. banks.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)が5日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、ここ数週間に米経済が広範に拡大したことが示された。企業の見通しは「しっかり前向き」な状況が続いたとしている。先行きには一定の陰りがあることも示唆された。

  ベージュブックによると、経済活動は4月から5月中旬に「全般的に緩慢なペース」で拡大した。前回のベージュブックの「わずかないし緩やかなペース」から改善が示された。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合は2週間後の18、19両日に開かれる。

  5月の米雇用統計の発表を7日に控え、ベージュブックは総じて前向きな内容だったが、どの地区も同じく前向きというわけではなかった。今回のベージュブックは5月24日までに集めた情報を基にまとめられた。

  12地区中ほぼすべての地区が一定の成長を報告し、関税や人手不足といった経済への向かい風にうまく対応していることが示唆された。一方で弱さも示唆され、一部の地域は関税がもたらす不透明感や、製造業の減速、農業が厳しい状況にあることに言及した。

  大半の地区は雇用と賃金の伸びについて緩慢ないし緩やかだったとしたが、リッチモンドやサンフランシスコなどは労働者の確保が困難、あるいは条件が厳しいと指摘した。賃金上昇圧力は全般的に引き続き「比較的抑制されている」ものの、手当てを引き上げた雇用主もあったと記した。

  物価は大半の地区で緩慢なペースで上昇したとされ、最近の低調なインフレ指標と整合的だった。一方、企業は投入価格の上昇ペースが最終製品価格を上回っていると指摘したほか、複数の地区は輸送価格の上昇を強調した。

  貿易と関税は複数の地域で言及があり、中でもフィラデルフィア地区は企業の投資が先送りされているとして不確実性を指摘。ダラス地区も通商を巡る不透明感が企業のセンチメントを圧迫していると報告した。

原題:Fed Beige Book Says Economy Improves, Growing at Modest Pace(抜粋)

(第3段落以降を追加し、更新します.)
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