コンテンツにスキップする

ECB次期総裁、7月以降に指名がずれ込む可能性も-関係者

  • EU首脳、まずは欧州委員長など政治ポストの人事を優先
  • ECB次期総裁レース、基本的に独仏間の争い-関係者2人

欧州中央銀行(ECB)の次期総裁人事は、7月以降に決定がずれ込む可能性がでてきた。まずは欧州委員会委員長など欧州連合(EU)の政治的な要職の人事が優先されている様子だと、複数のEU関係者が匿名を条件に明らかにした。

  2週間後に控えるEU首脳会議でECB次期総裁が決まらない場合は、7月8-9日の財務相会合に議論が持ち越される公算が大きい。そこでECB次期総裁候補が1人に絞り込まれ、承認のための臨時首脳会議が招集される可能性もある。この機会も逃した場合は夏季休暇を挟むため10月半ばの首脳会議が次の機会となり、ドラギ総裁の退任までわずか2週間しかなくなる。

  EUの要職を巡っては、域内の2大経済国であるドイツとフランスがいずれもこのポストを要求しており、国家としての政治的な配慮がいまだに最終的な人事に影響を及ぼすだろうと複数の関係者は指摘する。EUが要職人事の協議担当に指名した6人は、7日にブリュッセルでワーキングディナーに臨む。その上で20日の首脳会議で、ユンケル欧州委員長とトゥスクEU大統領の後任が明らかにされる可能性がある。

****-promo-MASTER

  次期欧州委員長にドイツはマンフレッド・ウェーバー氏、フランスは英国のEU離脱問題でEU側の交渉役だったミシェル・バルニエ氏を推している。

  ECB次期総裁には、ドイツとフランスは金融政策で全く異なる姿勢の候補を推している。ドイツ連邦銀行のバイトマン総裁はECBの債券買い入れ策をたびたび批判するため、南欧政府からの支持を得られない可能性がある。当局者2人は、同氏のECB総裁就任には抵抗感があると話している。フランス中銀のビルロワドガロー氏は自らを中道派と位置づけ、ECBの現行政策を支持するが、市中銀行向けにマイナス金利の悪影響を緩和する措置が必要かどうか検討するよう主張している。もう1人のフランス人、クーレECB理事は量的緩和の推進役だった。

  関係者の1人は、今後2-3週間内の合意成立はドイツとフランス次第だとの見方を示す。ECB総裁にドイツ出身者が就任したことがないこともあり、フランスはドイツ人のECB新総裁に根本的には反対していないが、バイトマン氏の就任は望んでいないという。2人の関係者はECB次期総裁レースは基本的に独仏間の争いで、第3国出身の候補で妥協が図られる可能性を20%とみる。その場合、オランダ中銀のクノット総裁の名前が挙がるほか、フィンランド中銀のレーン総裁、同中銀のリーカネン前総裁らも就任への意欲を示唆している。

relates to ECB次期総裁、7月以降に指名がずれ込む可能性も-関係者

原題:EU’s Political Twister Could Delay Naming of Next ECB President(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE