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「アバター」のキャメロン監督、夫妻で明るい未来に賭ける

  • キャメロン夫妻はバーディエント・フーズを設立
  • 米イングレディオンとの合弁会社にも取り組む
James Cameron on set for Avatar in 2009.
James Cameron on set for Avatar in 2009. Source: ©20thCentFox/Courtesy Everett C
James Cameron on set for Avatar in 2009.
Source: ©20thCentFox/Courtesy Everett C

「タイタニック」や「アバター」といった大ヒット映画を監督したジェームズ・キャメロン氏。同氏の映画は世界で約60億ドル(約6500億円)を稼いだ。大惨事やデストピアを描きハリウッドで成功を収めたキャメロン氏だが、夫人と共に投資しているのはもっと明るい未来だ。

  キャメロン夫妻のファミリーオフィスは今、植物関連の投資に力を入れている。投資対象はニュージーランドの有機農場や、豆やレンティルからタンパク質濃縮物を製造するカナダの工場などだ。

  妻のスージー・エイミス・キャメロン氏は4月のインタビューで、植物を基盤に据えることで世界が反転したと語った。「私たちの投資と私たちのビジネス機会が見え始めた」と述べ、この時から「植物をベースしたレンズ」を持つようになったという。

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キャメロン夫妻

写真家:Liam Richards / AP通信経由のカナダ通信局

  若い世代を中心にサステナビリティー(持続可能性)を重視する消費者が増え、植物関連投資への関心が高まっている。代替肉を手掛ける米ビヨンド・ミートは先月の上場後、株価が4倍余りに上昇した。

  「ビヨンドの新規株式公開(IPO)で、人類史上でもユニークな時代の正しい場所にあなた方はいる」と話すのはキャメロン夫妻に助言しているバリー・ディダト氏だ。同氏によると、現在の「植物由来の食品は1994年のインターネット」だそうだ。

  キャメロン夫妻はバーディエント・フーズを設立。同社はカナダのサスカチワン州に置く施設でパスタやソース、バターなどの製品を作るために使用される植物性タンパク質を加工。最近は、米イングレディオンとの合弁事業も手掛ける。ニュージーランドのサウスワイララパにあるキャメロン・ファミリー・ファームズは穀物や野菜、果物を栽培している。夫妻のビジョンは、種をも育てる垂直統合の食品会社だ。

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キャメロン夫妻の有機農場(ニュージーランド)

ソース:キャメロンファミリーファーム

  こうした投資は夫妻の気候変動に対する懸念の裏返しだ。温室効果ガスの全排出量のうち農業セクターは約4分の1と、エネルギー生産に次ぐ2番目に大きな排出源となっている。  

AVATAR, Sam Worthington, 2009, TM & Copyright ©20th Century Fox. All rights reserved/Courtesy Everet

2009年の映画「アバター」

ソース:20世紀フォックス/エベレットコレクション

  今、富裕層の間ではサステナビリティー投資が広がっている。ブラックロックやTロウ・プライス・グループなどの運用会社も関連商品を提供しているほか、ヘッジファンドを運用しているジェフ・タンネンバウム氏の新会社、タイタン・グローブはサステナビリティーを根幹とする事業に資金を提供している。

  世界持続可能投資連合(GSIA)によれば、欧州と日本、カナダ、米国、オーストラリア、ニュージーランドにおける社会的責任投資は2018年初め時点で31兆ドルに達し、2年間で34%増えた。ファミリーオフィスの約45%が、今後1年で持続可能な投資を増やす計画だと答えている。

原題:‘Avatar’ Director Sees Global Salvation in Plant-Based Investing(抜粋)

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