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債券大幅高、長期金利2年10カ月ぶり低水準ー日銀緩和期待で中期買い

更新日時

債券相場は大幅高。長期金利は2年10カ月ぶりの低水準を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて米国の利下げ観測が強まり、日本銀行も円高圧力を抑えるために追加の金融緩和に動くとの観測から現物債の中期ゾーンや先物主導で買いが膨らんだ。

  • 長期金利の指標となる10年物354回債利回りは2.5ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.13%と、新発債として2016年8月以来の低水準
  • 新発5年債利回りはマイナス0.25%と16年9月以来の低水準、新発20年債利回りは0.26%と同年8月以来の水準まで低下
  • 長期国債先物6月物の終値は前日比31銭高の153円58銭。一時153円61銭と中心限月で16年7月以来の高値を付けた。日中売買高は5.2兆円と、3月8日以来の高水準

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • 米国が利下げするなら日本も下げるだろうということで、円高阻止に向けた日銀の追加緩和を想定する海外勢が動いているのではないか
  • 限月交代を控えた先物の最終処理や国債大量償還と、時期的に買わざるを得ない人が多いのも事実
  • 一方、超長期ゾーンは明日の流動性供給入札や7日の日銀オペで減額幅を見極めないといけない面もある
 
パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
  • 海外勢が再び円債に興味を示し始めている雰囲気があり、スワップ市場も含め、想定外に大きな買いが中短期ゾーンに入っているようだ
  • パウエル議長の発言を受けて日銀も対応を迫られるというような連想が働いている感じで、ドイツ国債対比で円債の割安感が目立った面もある

日米の金融緩和観測

  • FRB議長、貿易緊張で必要なら利下げの可能性閉ざさないと示唆 
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト
    • FRBの利下げを巡る市場観測は6月より7月が有力視され、日銀に対しては展望リポートが公表される7月会合に注目が高まりそう
    • 週末の20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議での議論などを経ながら、追加経済対策プラス日銀追加緩和という方向が意識される可能性がある

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.220%-0.250%-0.130%0.260%0.415%0.465%
前日比-3.0bp-4.0bp-2.5bp-2.5bp-2.5bp-2.5bp
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