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日本株2カ月半ぶり大幅高、米利下げ期待や通商懸念後退-全業種上げ

更新日時
  • パウエルFRB議長は必要なら利下げの可能性閉ざさない姿勢
  • メキシコ大統領は米の関税回避に楽観、東証1部銘柄の9割超が上昇
Pedestrians walk past an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan.

Pedestrians walk past an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan.

Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg
Pedestrians walk past an electronic stock board outside a securities firm in Tokyo, Japan.
Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg

5日の東京株式相場は大幅高。株価指数の上昇率は3月26日以来の大きさとなった。米国で利下げ期待が一段と高まったほか、米国とメキシコとの関税問題への不安が薄れて景気の先行き懸念が後退した。電機や精密機器など輸出中心に全業種が高い。

  • TOPIXの終値は前日比30.99ポイント(2.1%)高の1530.08と続伸
  • 日経平均株価は同367円56銭(1.8%)高の2万0776円10銭で6日ぶり反発

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4日の講演で、米国と主要貿易相手国との対立の影響を注視していくとし、必要なら利下げの可能性も閉ざさない姿勢を示唆した。また、トランプ政権の対メキシコ関税計画を巡っては、メキシコのロペスオブラドール大統領が関税回避に向け米国と合意できるだろうと述べたほか、米上院共和党議員が大統領の拒否権発動を議会として覆す構えを示している。

Market Reactions Following the DPRK-USA Summit

東京の街中で株価ボードを見る通行人

Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg

  三井住友DSアセットマネジメントの門司総一郎シニアストラテジストは「FRBはリスクオフが際限なく拡大することや、それが実体経済に影響を与えかねない現状を放任することはできないとの姿勢を示した」とし、このところの株価の大幅安から「テクニカル面で下げ止まってもおかしくなかったタイミングにFRB議長発言が重なり、債券ロング・株ショートをしていた向きの一部が株を買い戻した」と述べた。

  パウエル議長発言を受け、5月下旬から低下に拍車がかかっていた米10年債利回りは4日、2.13%と6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の上昇に転じた。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「現在の株式市場の動きは債券市場が主導している」と指摘した上で、買い戻しの継続は「2.5回分の利下げを織り込んでいる米債券市場の利下げ催促相場が終わるか、4-6月期の景況感や企業業績がどうなるかがカギ」と話していた。

5日は続伸
  • 東証33業種ではガラス・土石製品や精密機器、非鉄金属、証券・商品先物取引、機械、海運が上昇率上位
  • 東証1部値上がり銘柄数は1988、値下がり126で、全体の93%が上げた
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