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ドル107円後半、米利下げ観測で5カ月ぶり安値-FRB議長講演注視

更新日時

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=107円台後半と約5カ月ぶり安値圏。前日のブラード・セントルイス連銀総裁の発言を受け、米利下げ観測の高まりからドル売りが優勢。軟調な株価を背景にリスク回避に伴う円高圧力もくすぶった。

  • ドル・円は午後3時26分現在、前日比0.2%安の107円87銭。一時107円85銭と1月10日以来の水準まで下落
  • オーストラリア・ドルは対ドルで0.1%高の1豪ドル=0.6981ドル。豪ドル・円は0.1%安の1豪ドル=75円32銭。豪準備銀行(中央銀行)の利下げ発表後に上下に振れる場面も


1月安値から4月高値の61.8%戻し



市場関係者の見方

みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト

  • 対中、対メキシコの追加関税を受けたリスクオフと、米経済への悪影響が織り込まれつつあり、米利下げ期待によるドル安という側面も。この状況が変わらない限り、ドル・円がもう一段下押しする可能性は高く、さらに米株が下がったり、米利下げ期待が高まれば106円もあり得る
  • 豪ドルは追加利下げが明示されなかったことでいったん買い戻しが入りやすかったのだろう。ここからは労働市場を中心とした豪経済指標により期待が上下する展開だろう

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長

  • フェデラルファンド(FF)金利先物は3回の米利下げを織り込みつつあり、行き過ぎ感もある中で、今晩パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がどう対話してくるかを見極めたい
  • 市場の織り込みに対して修正してくるか、そのままアクセルを踏むかだが、大幅な修正も考えられず、ドル・円は反発しても108円台後半がせいぜいだろう

背景

  • ブラード総裁は3日、物価上昇率を押し上げ、エスカレートする貿易戦争がもたらす経済への下振れリスクに対応するには、近く政策金利の引き下げが必要になる可能性があると発言
  • 3日の米国債市場では2年債利回りが一時1.81%と2017年12月以来の最低水準を付けた。10年債利回りは一時2.06%と同9月以来の低水準
  • 4日はパウエル議長がFRB関連会議で金融政策の戦略や手段などについて講演する予定
  • 日経平均株価は午後に下げ渋り、2円安で終了。中国株は下落
  • 豪中銀は4日、政策金利を0.25ポイント引き下げて過去最低の1.25%とすることを決定。声明では新たなフォワードガイダンスは示されず
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