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6月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル全面安、ブラード総裁が利下げの可能性を指摘

  3日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨すべてに対して下落。ドル指数は3営業日続落。米セントルイス連銀のブラード総裁が物価上昇率を押し上げ、貿易戦争がもたらす経済への下振れリスクに対応するには、近く政策金利の引き下げが必要になる可能性があると述べたことが背景。

  • ニューヨーク時間午後4時35分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。主要10通貨の中では、ニュージーランド・ドルが高い。中国の製造業指標が予想を上回ったことが買い材料
    • 「貿易の抑制が米経済に直接及ぼす影響は比較的小さいが、世界の金融市場を通じて広がる影響はより大きくなる可能性がある」ーブラード総裁
    • 5月の米ISM製造業景況指数は2016年10月以来の低水準となった 
  • バークレイズやJPモルガン、ナットウェスト・マーケッツなど複数の銀行は、米金融当局が年内に利下げを実施すると予想。貿易摩擦で経済成長が妨げられるとの懸念が背景   
    • 製造業はドイツなど世界的に先月に悪化
  • 米2年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp)低下の1.84%
    • 10年債利回りは一時2.06%。利回りは5営業日連続の低下となる見通し
  • ドルは対ユーロで0.7%安の1ユーロ=1.1242ドル。対円では0.2%安の1ドル=108円07銭

欧州時間の取引

  スイス・フランが対ユーロで2017年7月以来の高値。貿易摩擦に緩和の兆しが見られないことが背景。米国債利回りは低下したものの、ドル指数は安定推移した。
原題:Dollar Does Worst as Fed Official Eyes Rate Cut: Inside G-10 (抜粋)
Swiss Franc Leads Gains, Dollar Steady as USTs Rise: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ハイテク株が大幅安、国債は大幅続伸

  3日の米株式市場では、ナスダック総合指数が大幅安。新たに米規制当局の厳しい監視下に置かれたテクノロジー大手企業を中心に売られた。米金融当局が利下げの可能性を受け入れつつあるとの観測を背景に、米国債は大幅続伸。

  • 米国株はナスダックが大幅安、反トラスト捜査懸念でFAANG急落
  • 米国債は大幅続伸、10年債利回り2.07%
  • NY原油先物は続落、乱高下の末-リセッション懸念で
  • NY金先物は4日続伸、貿易巡る緊張で逃避需要高まる

  「FAANG」で知られる米ハイテク大手に反トラスト法違反疑惑の捜査が入る公算があるとの見方が広がり、ナスダック100指数は5月に付けた高値からの下落が加速した。米セントルイス連銀のブラード総裁が米金融当局者として初めて政策金利の引き下げの可能性に言及したことから、米2年債の利回りは2017年以来最低となった。

  S&P500種株価指数は前週末比0.3%安の2744.45。ナスダック総合指数は1.6%下落。一方、ダウ工業株30種平均は4.74ドル(0.1%未満)高い24819.78ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp)低下の2.07%。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。ウォール街の投資銀行各社からのリセッション(景気後退)警告が重し。サウジアラビア当局者は、最近の相場ボラティリティーは「正当な理由がない」との見方を示し、石油輸出国機構(OPEC)は引き続き供給過剰の回避に努めると述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は25セント(0.5%)安の1バレル=53.25ドル。ロンドンICEの北海ブレント8月限は71セント下げて61.28ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸。米中貿易摩擦への懸念の拡大、株安そして景気減速懸念が重なり、逃避需要が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1.3%高の1オンス=1327.90ドル。日中、1.5%高まで上昇する場面もあった。

  フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、アップルの株価下落がこの日は特に目立った。これら企業に米規制当局から反トラスト法違反疑惑の捜査が入る見通しだとの報道が響いた。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「規制動向は懸念材料で、長期的にマイナスの影響を持つ」とコメント。「悪材料がすでに多いところでまた新たな逆風が吹くことになる」と語った。

  一方、米国債は短期物を中心に投資家の旺盛な需要を集めた。米利下げへの確信が広がったほか、中国の対米報復関税の拡大も買い材料となった。
原題:Tech Giants Hit by Probe Jitters; Treasuries Climb: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally Accelerates as Bets Build on 2019 Fed Rate Cuts
Oil Teeters on Edge of Bear Market as Recession Warnings Spread
Gold Jumps on ‘Flood of Money’ as Tensions Reawaken Haven Demand

◎欧州債:イタリア債上昇、ドイツ債はほぼ変わらず

  3日の欧州債市場でイタリア債が上昇。ドイツ債は朝方の上げを失った。株価が朝方の下げを埋め、値上がりに転じたことが背景。

  • イタリア10年債利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。一時は5bp上昇した場面もあった。同国の5月製造業PMI統計は市場予想の中央値を上回った
  • ドイツ10年債利回りは一時、逃避需要を手掛かりにマイナス0.219%と過去最低に低下した
  • 英国債はドイツ債を上回るパフォーマンス。5月製造業PMI統計は市場予想を下回り、活動縮小を示した
  • ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずのマイナス0.20%。フランス10年債利回りは1bp下げて0.20%。イタリア10年債利回りは10bp低下の2.57%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Rise, Bunds Steady; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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