コンテンツにスキップする

ECB新チーフエコノミストのレーン氏、手腕に早くも注目-今週会合

  • 就任後1週間とたたずに政策委員会会合、レーン氏が議論内容を提案
  • 一部の政策委員、下期の景気回復シナリオに自信失いつつある

フィリップ・レーン氏が欧州中央銀行(ECB)チーフエコノミストとして迎える最初の1週間は多忙を極めることになりそうだ。

Central Bank of Ireland Governor Philip Lane Interview

ECB新チーフエコノミストのフィリップ・レーン氏

撮影: Simon Dawson/Bloomberg

  6人からなるECB理事会メンバーにアイルランド出身者として初めて加わったレーン氏は、今週発表が相次ぐ経済指標、ECB内部がまとめる最新の経済予測を分析し、政策委員会で議論する内容を提案する職務を負う。貿易を巡る世界的な緊張で景気回復シナリオに政策委員会メンバーの一部は自信を失いつつあり、ECBの新たな銀行向け長期資金供給策の詳細発表を投資家が求める中で、6日の政策委員会は重要な会合になる。

  ECBはドラギ総裁、クーレ理事も年内で任期が切れ、過渡期に入る。ハーバード大学の博士号を持つレーン氏が絶妙なかじ取りを見せれば、新チーフエコノミストとして信用を勝ち得ることができる。

  国際通貨基金(IMF)調査局副局長でレーン氏と20年余りともに働いた経験のあるジアン・マリア・ミレシフェレッティ氏は「ユーロ圏にとっては難しい局面だ。力強い成長が数年続いた後で、経済活動が予想を下回り、インフレ率は低水準にとどまり続けている」と指摘。「かじ取りは容易でなく、既存の枠にとらわれない考え方が求められる。オープンで学ぶ姿勢を持ち、実験的なアプローチをとるレーン氏のような人物の存在は極めて重要だろう」と語った。

  ECBのマイナス金利や量的緩和に経済学的な論拠を付与し、多弁だった前任のチーフエコノミスト、ベルギー出身のプラート氏と比べ、レーン氏の公的人格は大きく異なるとみられる。プラート氏が6日の政策委員会会合に提出される最新版の経済予測を準備する中で、両者は過去数週間、緊密に連携して作業した。

Philip Lane’s Big Week

原題:ECB’s First Irish Board Member Enters Limelight as Economy Wilts(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE