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債券は超長期主導で上昇、フラット化ー長期金利2年10カ月ぶり低水準

更新日時

債券相場は超長期債主導で上昇。前日の米国債相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行した。この日に実施された10年債入札結果は弱めだったものの、円高・ドル安に加え、プラスの利回りを求める投資家の買いが超長期債中心に入り、利回り曲線はフラット(平たん)化した。長期金利も午後遅い時間にマイナス0.11%と約2年10カ月ぶりの水準まで下げた。

  • 20年物168回債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低い0.285%と、新発債としては2016年8月以来の低水準
  • 新発30年債利回りは0.44%と16年10月以来、新発40年債利回りは0.49%と16年9月以来の水準に低下
  • 新発10年債利回りはマイナス0.11%と、16年8月以来の低水準
  • 長期国債先物6月物の終値は前日比13銭高の153円27銭。一時153円28銭と2カ月ぶり高値

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の7月利下げは十分あり得る話で、そうなったら米10年債利回りは2%を割り込むだろう
  • 外債に投資しにくい地方銀行などは超長期債に資金を振り向けがちだ。ただ、日銀の利下げ観測は盛り上がっていないため、長めの円金利が米金利に追随する動きは限られるだろう

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
  • 金利が下がるとみれば、デュレーションの長いゾーンを買った方が当然キャピタルが狙える
  • マイナス金利は買えず、超長期債を買うしかない。超長期の方に資金が向かうのでどうしてもフラットニングしてしまう

背景

10年債入札

  • 最低落札価格は103円01銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想を1銭下回る
  • 応札倍率は3.99倍と昨年12月以来の低さ、テールは3銭に拡大
  • 野村証の中島氏
    • 10年債入札はやや弱い結果
    • 海外勢の買いが減っていること、日銀の利下げ観測が低調なこと、残存期間5年超10年以下の国債買い入れオペが同入札の翌日に行われなくなったことが背景
  • 備考:過去の10年国債入札の結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.190%-0.210%-0.105%0.285%0.440%0.490%
前日比-1.0bp-1.0bp-1.0bp-1.5bp-2.0bp-2.5bp
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