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FRBウオッチャー、年内利下げ見込む-米関税政策が成長に打撃

  • JPモルガン・チェースやバークレイズは9月の米利下げを予想
  • 金融情勢が急速に悪化すれば、一段と早急な行動も-ゲーペン氏

トランプ米大統領がメキシコからの全輸入品に対し計画する新たな関税の賦課によって、米経済の成長率は押し下げられる恐れがある。このため、米金融当局が辛抱強い政策スタンスを放棄して、今後数カ月中に利下げに踏み切ると連邦準備制度理事会(FRB)ウオッチャーは予想している。

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は現時点で、9月と12月に0.25ポイントずつの利下げを見込む。一方、バークレイズのマイケル・ゲーペン氏は、9月に0.5ポイントの利下げがあった後、年末までに0.25ポイントの追加利下げが行われると予測する。ナットウエスト・マーケッツのエコノミストらや、元FRB理事でコンサルタント会社マネタリー・ポリシー・アナリティクスを率いるローレンス・マイヤー氏も、貿易摩擦をはじめとする逆風に見舞われた米経済を支えるため、米金融当局が行動を起こすとの見方を示した。

Bloomberg Link Hedge Funds 2010 Conference

ローレンス・マイヤー氏

Photographer: Jin Lee/Bloomberg

  フェロリ氏は5月31日の顧客向けリポートで、「メキシコと早急に妥結に至ることはありそうに思われるが、そうだとしても企業の信頼感に対する打撃は長期化する恐れがあり、その結果、米金融当局による対応がなおも必要となるかもしれない」と記した。

  フェロリ氏は、メキシコに対する輸入関税率が25%にまで引き上げられれば、「50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)よりもずっと大幅な利下げが必要となるかもしれない」とコメント。ゲーペン氏は「金融情勢が急速に悪化すれば、一段と早急な行動も想定外ではない」と記し、米国担当チーフエコノミストのミシェル・ジラード氏率いるナットウエストのエコノミストも同様の見解を示した。

原題:Fed Watchers Now See Rate Cuts This Year as Tariffs Hit Economy(抜粋)

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