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英アストラゼネカの「リムパーザ」、膵臓がんでも有効性-第3相試験

  • 生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性転移膵臓がん患者が対象
  • 1日2回投与群の無増悪生存期間は約7.4カ月-プラセボ群3.8カ月

アストラゼネカの「リムパーザ」(一般名:オラパリブ)は、「BRCA」と呼ばれる遺伝子の病的な変異が引き起こす乳がんと卵巣がんの治療薬だが、同じ遺伝子変異に関連する膵臓(すいぞう)がんの治療にも有効な可能性が示された。

  同社が発表した第3相試験の結果によると、化学療法後にリムパーザを1日2回投与された患者の無増悪生存期間(PFS)は約7.4カ月に達した。これに対しプラセボ群は3.8カ月だった。病気が進行しなかった患者の割合は2年後の時点でリムパーザ投与群が22%、プラセボ群が10%だった。

  試験結果はシカゴで開催中の米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次会合で2日発表され、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)にも掲載された。治療が最も難しいがんの1つである膵臓がん患者にとって一筋の光明となるもので、リムパーザの利用が広がる可能性も示している。アストラゼネカは同薬の共同開発および商業化で米メルクと提携。2022年までに年間売上高は約22億ドル(約2400億円)に達する見込みだ。

原題:AstraZeneca’s Lynparza Slows Spread of Rare Pancreatic Cancer(抜粋)

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