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英バークレイズの株チーム、節税の「配当裁定」で荒稼ぎ継続-関係者

  • バークレイズのデルタ-1、13年に閉鎖された部門の残党が指揮
  • 法の抜け穴をいまだに利用、行内有数の高利益を稼ぐ

英銀バークレイズでは、問題視され数年前に閉鎖された部署にいた残党が税法の抜け道を使っていまだに多額の資金を稼いでいる。

  事情に詳しい関係者によると、バークレイズには株式の所有権を一時的に税率の低い国に移して配当への課税を減らす「配当裁定」で利益を上げようと、取引をアレンジするトレーダーのチームが存在する。このチームを率いる幹部の一部は顧客の多額の節税を手助けしたとして2013年に閉鎖された、ストラクチャード・キャピタル・マーケッツ(SCM)部門に在籍していた。

Barclays by the Numbers

The equities desk generated about one-fifth of the corporate and investment bank's 9.8 billion pounds of revenue in 2018

Source: company filings

  このチームは内部では「デルタ-1 ストラテジック」と呼ばれ、SCMのベテラン行員サダト・マナン氏が統括していると、詳細が非公表であることから匿名を希望した関係者が語った。デルタ-1はバークレイズで最も利益を上げているチームの1つで、同行の株式トレーディングのおよそ10%を稼いでいる可能性もあるという。リターンを増やすよう株主から突き上げられているジェス・ステーリー最高経営責任者(CEO)が投資銀行事業を守る上で、重要な一部になっている。

  だがバークレイズは複雑な節税取引をしないと公言しているだけに、デルタ-1の存在を幹部の一部はきまり悪く感じていると、関係者らは述べた。ここ10年で配当裁定業界は監視の目を集めるようになり、一部の金融機関や投資家はこのトレーディングによるリスクを今や警戒している。政府が法の抜け穴を狭めていることから、配当裁定で利益を上げることも年々難しくなりつつある。

  レッドバーンのアナリスト、ファヘド・クンワル氏(在ロンドン)は「バークレイズがストラクチャード・キャピタル・マーケッツ部門でしていたような課税逃れスキームに近いことを、どこかがしているなら驚きだ」と指摘。「コンプライアンスのリスクが極めて高いと思われる。自分がバークレイズの幹部なら、その事業をじっくりとつぶさに監視する」と述べた。

  配当裁定の業界の動きに詳しい複数の関係者によると、モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカなど他行も配当裁定をアレンジしている。だがバークレイズの株式市場は国際的な銀行の中で規模が最も小さい部類でしかないにもかかわらず、配当裁定での存在は群を抜いていると、関係者の1人は語った。

  名前の挙がった銀行の広報担当者はコメントを控えた。バークレイズの広報担当を務めるトム・ホスキン氏は、同行の全てのトレーディング活動は「厳重に管理され、税法に関する行内の指針を順守している」と回答した。

原題:Barclays London Stocks Unit Is Thriving on Tax-Reduction Trades(抜粋)

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