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イタリアは債務縮小に向け歳出と税制見直す-財務相が欧州委に書簡

  • 債務抑制方法の説明を求めた欧州委の先月29日の書簡に返答
  • 今年の経済状況と税収は政府見通しを上回っているとトリア財務相

イタリアは財政規律違反を巡る「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」の回避を図り、欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会に、政府は税制と歳出の双方の見直しを行うと伝えた。

  トリア財務相は5月31日に公表したEUの在ブリュッセル幹部宛ての書簡で、2020年度予算法に先立ち「政府は現在の歳出を再検討する包括的プログラムを設ける」と説明した。同プログラムは税収も含め、歳入の見直しも目指すという。

  欧州委は先月29日、トリア財務相宛ての書簡で、18年度に公的債務抑制に失敗した事情と、今後どのように抑制するつもりかを説明するよう求めた。これは、最終的には巨額の制裁金支払いを求められる可能性があるEDPの最初のステップだった。また、18年末に市場を動揺させた予算を巡るイタリアとEUとの長期の争いは新たな段階に入った。

  イタリア政府の緊急の対処を要求する欧州委の立場は、歳出増と減税により景気を刺激して歳入を増やし、債務を抑制する方が好ましいとするポピュリスト政権と食い違っている。

  トリア財務相は同書簡で、イタリア「経済状況と税収」はこれまでのところ、政府の19年見通しを上回っているとし、「従って財政赤字は」欧州委の予想を下回るはずだと述べた。また、財政緊縮は現在のイタリア経済には逆効果になるだろうと指摘した。

原題:Tria Tells EU Italy Will Review Spending, Tax System to Cut Debt(抜粋)

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