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メルケル氏演説、痛烈なトランプ氏批判にハーバードの学生らが声援

  • 卒業式演説、「うそを真実、真実をうそ」にすり替える危険警告
  • 一言も「トランプ」と言わず、聴衆は誰のことか明確に理解

ドイツのメルケル首相は30日、米ハーバード大学の卒業式で演説。社会に旅立つ学生らに対し、高潔さと自制心を持って行動するよう呼び掛けた。演説はトランプ米大統領の名前に一言も触れずに、同氏と米政権を痛烈に批判する内容だった。

  メルケル氏は通商や移民、気候変動に至るまで、トランプ氏と衝突した政策を列挙。首相が誰について話しているのか、聴衆は明確に理解した。

  旧東ドイツで育ったメルケル氏は自身の経験を語り、「無知と偏狭の壁を打ち破りましょう」と呼び掛けると、聴衆は起立して応じた。「壁」への言及が、2016年の米選挙運動でトランプ氏が連呼した反移民の主張を思い起こさせたのは明らかだった。メルケル氏はさらに、「うそが真実で、真実がうそに」すり替えられる世界で、市民生活がいかに損なわれるか警告し、「思いつき」で行動する前に立ち止まってよく考えた方がいいだろうと発言。聴衆の声援と笑いを誘った。

  ドイツ外務省で対米関係を統括するペーター・ベイヤー氏は、メルケル首相が講演で示唆したのはトランプ大統領のことだと確認した。米国のポンペオ国務長官は31日にメルケル首相、マース外相とベルリンで会談する予定で、イランなどの問題で米独の協力を強化する機会になると語った。

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米ハーバード大を卒業する学生らと握手するメルケル独首相(30日)

写真家:Steven Senne / AP Photo

原題:Merkel Has Harvard Cheering Attack on Trump Politics of Lies (1)(抜粋)

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