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通商合意への道閉ざしたくない中国、トランプ大統領批判に手加減

  • 中国は「『闘而不破』を唱え続けている」-CSISのクレイザー氏
  • 決して降伏しないが交渉の扉も決して閉ざされない-人民大の王鵬氏

トランプ米大統領が仕掛けた貿易戦争で対抗策を探る中国指導部が手詰まり状態だ。通商合意への望みを絶つことなく、どうしたら米国の言いなりになることはないと大統領に示すことできるのか。

  国内経済の減速とトランプ大統領の予測不可能な言動に直面する中で、中国政府は国営メディアを使って米国の政策を批判し、対米レアアース(希土類)供給を減らすことも可能だとほのめかしている。だがその間も、中国側はトランプ大統領自身を挑発したり、急速に悪化しつつある米中関係を一段のリスクにさらすことのないよう慎重な対応に終始している。

President Trump Departs White House For Colorado

トランプ大統領

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  米戦略国際問題研究所(CSIS)の中国専門家ボニー・グレイザー氏は「関係を破壊せずに痛みを負わせる急所を突くことができる何かを見つけるのに中国は苦慮している」と指摘。「闘うが破局はしない」という意味の中国語を引き合いに、中国は「『闘而不破』を唱え続けている」と語った。

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  国営メディアは米中通商交渉が暗礁に乗り上げたことについて米国を批判するとともに、中国の強さをたたえる挑戦的な論説を相次ぎ発信しているが、トランプ大統領ら米高官を名指しすることは避けている。レアアース供給を減らすと遠回しに脅しはしても、具体策は示していない。

  中国人民大学重陽金融研究院の王鵬副研究員は「公式声明に加え、行動の一つ一つのステップとメディアを使った攻撃の一つ一つの言葉が常に十分に練られ、厳しくコントロールされている」と述べ、「中国は決して降伏しないが、これからも交渉の扉が決して閉ざされることはない」と示すことが中国政府の狙いだと分析した。

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原題:China Pulls Punches With Trump to Defend a Path for Trade Talks (抜粋)

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