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米利下げの可能性に扉開く、見通し悪化なら-クラリダFRB副議長

更新日時
  • 「下振れリスクを認識なら一段と緩和的な政策を必要とする要因に」
  • 失業率は低くインフレは抑制され、米経済は非常に良好な状態とも指

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は30日、米景気拡大へのリスクの高まりを認識すれば、金融当局として金融政策緩和の用意があると述べた。一方、失業率は低くインフレは抑制され、米経済は「非常に良好な状態」にあると強調した。

  クラリダ副議長はニューヨーク経済クラブでの講演後、「見通しへの潜在的リスクを注視していることをはっきりさせたい」と指摘。「見通しへの下振れリスクを認識すれば、一段と緩和的な政策を必要とするような要因になるだろう。われわれが配慮するリスク管理の領域にあるのは明確だ」と語った。

Fed Vice Chair Richard Clarida Speaks At Peterson Institute for International Economics

クラリダ副議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  インフレ率が米金融当局目標の2%を既に下回っている状況にあって、当局が予防的に行動する必要性を感じれば、失望すべき内容の経済指標だけでなく、リスクの高まりが利下げを促す引き金となる可能性も考えられるとクラリダ副議長は話した。

  ただクラリダ副議長は基本的な見通しについて、底堅い成長と力強い労働市場を背景に「非常に建設的」であると強調し、通商摩擦に直接言及することもなかった。

  TDセキュリティーズの世界金利戦略責任者、プリヤ・ミスラ氏はクラリダ副議長の発言について、「貿易戦争の激化を理由とした下振れリスクの高まりが、当局が利下げするのに十分な水準にあるとまでは述べなかった」と指摘した。

Inflation is below the Fed's 2% target and expectations have come down

原題:Clarida Opens Door to Fed Rate Cut If the Economic Outlook Dims(抜粋)

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