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債券上昇、米金利低下や円高・株安でー超長期は2016年以来の低利回り

更新日時

債券相場は上昇。超長期債利回りは2016年以来の低水準を付けた。米国のメキシコに対する関税表明で世界的な景気懸念が強まり、米国の長期金利が一段と低下したことに加え、円高進行や株安を受けて買いが優勢となった。日本銀行が実施した国債買い入れオペで需給の引き締まりが示されたことを受けて午後は相場が一段高となった。

  • 長期国債先物6月物の終値は前日比18銭高の153円20銭。一時153円23銭と日中取引ベースで3月末以来の高値
  • 新発10年物354回債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.100%
  • 新発20年債利回りは0.29%と16年8月以来の低水準。新発30年債利回りは一時0.45%と同年10月、新発40年債利回りは0.51%と同年9月以来の低水準を付けた

市場関係者の見方

みずほ証券の上家秀裕債券ストラテジスト
  • 米長期金利がここまで一気に下がるのかといった印象で、ネガティブな材料に金利低下で反応しやすくなっている
  • トランプ大統領が通商面でかなり強硬姿勢なので、債券市場は経済のダウンサイドリスクを強く織り込みにいっているような感じだ

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • 景気の方向感から言えば債券には追い風が続くが、どこの債券も高値警戒水準に達しており、米国債の完全な逆イールド化には過熱感もある
  • 10年金利は米金利や為替次第でマイナス0.10%を下回ることもあろうが、来週に10年債入札を控えている。20年債は0.3%割れで売りが出てくるかどうかだ

日銀買いオペ

  • 対象は残存期間5年超10年以下、10年超25年以下と25年超。買い入れ額はそれぞれ前回から据え置き
  • 結果は応札倍率が各期間で低下し、残存5ー10年は1.60倍と2013年5月以来の低水準と売り意欲の弱さを示唆
  • 午後5時に6月の国債買い入れの運営方針を公表
  • 岡三証券の鈴木氏
    • 日銀は円高圧力を最も警戒しているとみられ、今日もオペは減額されなかった上、応札倍率が1倍台まで下がり、午後の相場の一段上昇につながった
    • 今月はオペの金額を変更しなかったので、来月の方針も変えようがないのではないか
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.180%-0.200%-0.100%0.290%0.450%0.510%
前日比-1.0bp-1.5bp-1.5bp-2.0bp-3.0bp-2.0bp
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