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ノムラ:デュレーション取引にリスク-貿易でスタグフレーションも

  • 関税の引き上げがエスカレートし、インフレが高進する状況を想定
  • 6月のFOMC後の声明でインフレに関する表現を注視するよう助言

野村ホールディングスの米州部門ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのマネジングディレクター、チャーリー・マッケリゴット氏は、景気の勢いが鈍る中で、関税引き上げの影響でインフレが押し上げられ、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)が発生する可能性を投資家が過小評価している恐れがあると指摘した。

  ノムラのクロスアセット・ストラテジスト、マッケリゴット氏は、同社がシンガポールで主催した投資フォーラムの場でインタビューに応じ、「成長減速にとらわれるあまり、スタグフレーションの環境が発生する可能性を人々は過小評価している」と主張。その種のシナリオの下では、「デュレーションに連動する取引が動揺に見舞われるだろう」と語った。

Federal Reserve Exterior As Fed Keeps September Rate Hike In Focus Amid Strong Economy 

ワシントンの米連邦準備制度理事会(FRB)本部ビル

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  デュレーションは金利変動に対する債券価格の感応度も示す。米国の10年国債利回りは29日に一時2.21%を下回った後、2.26%に戻したものの、なお2017年9月以来の低水準。

  マッケリゴット氏は、米中の通商対立がなかなか終息せず、関税の引き上げがエスカレートし、インフレが高進する状況を想定。米連邦準備制度の利下げの可能性を排除する投資家が短めの債券を売ることにより、短期金利の上昇の方が大きくなり長短金利差が縮小するベアフラットニングが起きるとの見通しを明らかにした。

  6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の声明で、抑制されたインフレ圧力が一時的なものにとどまるとの方向性が維持される場合、米金融当局がインフレを確かに懸念していることを示唆し、利下げ余地の制限につながると分析する同氏は、インフレに関する声明の表現を注視するよう助言した。

S&P 500, UST yields fall amid U.S.-China trade dispute

原題:Nomura Says Duration Trades Risk Becoming ‘Unglued’ by Inflation(抜粋)

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