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Photographer: Kostas Tsironis

米欧の通商交渉は進まず、貿易戦争で新たな前線も

  • 欧州議会選挙が両極化示す、交渉の困難増大
  • 「休戦」から10カ月、自動車関税延期のほか成果なし
A crew member speaks on a radio as new vehicles are unloaded from the Topeka vehicle carrier at the car terminal in the Port of Piraeus, operated by Piraeus Port Authority SA, in Piraeus, Greece, on Tuesday, Oct. 27, 2015. Greece is aiming to lease 14 regional airports and line up the sale of a majority stake in the port of Piraeus before the end of the year as the government attempts to rev up asset sales that have consistently failed to live up to expectations through successive bailouts.
Photographer: Kostas Tsironis

トランプ米大統領は今月、欧州からの輸入車に対する関税についての決定を延期したが、米欧の貿易協定を目指した交渉は進んでいない。

  欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のユンケル委員長とトランプ大統領は10カ月前に、工業製品の関税引き下げ、規制による障壁の撤廃に向け交渉するための休戦に合意したが、意味のある交渉が行われている様子はほとんどない。

  欧州の当局者らはトランプ政権が欧州との交渉に割く時間がないことが理由だと主張する。中国との交渉頓挫や米国の農家を満足させるため日本との合意を急ぐ必要性が、トランプ政権を欧州との交渉から遠ざけている。

European Union Trade Commissioner Cecilia Malmstrom Interview

マルムストローム欧州委員(通商担当)

  マルムストローム欧州委員(通商担当)は今月にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と会談した後に「米国は関税交渉を始める準備ができていないようだ」 とパリで記者団に語った。

  一方、最近の欧州議会選挙で鮮明になった欧州の両極化の方が交渉への構造的障害だと米国側の一部はみている。英国のEU離脱問題や東欧の非自由主義的改革、ロシアの台頭、景気悪化と、欧州は独自の問題を多く抱えている。

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  米戦略国際問題研究所(CSIS)の欧州プログラム担当ディレクターのヘザー・コンリー氏は、「欧州はあまりに多くの方面で問題に直面しているため、自信を持って米国と交渉することはできないと思う」と述べた。

原題:U.S.-EU Trade Talks Stumble, Threatening New Trade War Front(抜粋)


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