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くら寿司にバイトテロの影響じわり、株価は1月末比27%安

  • 元従業員の書類送検報道で再度ブランドイメージ損なうとCLSA
  • 株価下落、報道による影響というより戻り売りと野村証

くら寿司の株価が下げ止まらない。きょうは一時前日比6%安の4115円と急落、1月末からの下落率は27%に拡大した。大阪府にある店内で2月にアルバイト従業員が不適切動画をインターネットに投稿した事件で、元従業員の高校生など少年3人を偽計業務妨害の疑いで書類送検したとNHKなどが29日に報道するなど、客足への影響が懸念されている。

  同社の2019年10月期の上半期(11月ー4月期)既存店売上高は前年同期比で4%減。来客数は月次で、年初から4月まで5%を超えるマイナスが続いている。

Inside Kura Corp. Sushi Restaurant and Its President Kunihiko Tanaka Interview

バイトテロに遭ったくら寿司

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  CLSA証券のアナリスト、ロバート・パーセル氏は、報道によって再度客足が遠のき、ブランドイメージを損なうというネガティブなフィードバックの繰り返しになっていると指摘。新商品の「くらバーガー」への期待を裏切る結果になったとして、投資判断を「アウトパフォーム」から「売り」に、目標株価を6500円から4000円に引き下げた。

  ただ、こうした見方に反対する声もある。野村証券の皆川良造アナリストは、きょうの株式市況をみるとスシローと幸楽苑の下落率は一時6%を超えて外食株が総じて軟調であり、昨日の報道がくら寿司株の下落の要因となっているわけではないと話す。くら寿司株は過去数年間でみると株価は高値圏にあり、反動で売りが出ていると皆川氏はみている。

  くら寿司IR事業部マネージャーの野島茂氏は、「一定の影響は受けているが、正確な数値は把握できていない」とコメント。既存店売上高でマイナスが続いている点については、「今期は前期に比べテレビへの露出が少なかった影響もある」と話した。不適切動画によって受けた影響から挽回するため、3月には旬の食材を提供するキャンペーンなどの施策を打ったという。

  「バイトテロ」の影響から、くら寿司の株価は反転のきっかけを掴めずにいるが、既存店売上の動向とともに、6月上旬に発表を控える上半期決算に注目が集まりそうだ。

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