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ECB、6月の政策委で新たなTLTROの寛大な条件を提示へ-調査

  • 貿易摩擦や景気下降が景気刺激策を正当化も-ブルームバーグ調査
  • マイナスの中銀預金金利の影響緩和策は見送りか

欧州中央銀行(ECB)は来週開く6月の政策委員会で、新たな条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)についてユーロ圏の銀行にとって有利な条件を決定するが、マイナス金利の影響を弱める措置は取らないだろうと、エコノミストらは予想している。

  ブルームバーグがまとめた調査では、融資目標を達成した銀行に対する2年物ローンの金利はECBの政策金利(現行ゼロ)より低く設定されるとの見通しが示された。回答者の過半数はマイナス0.25%以下を予想。また、回答者は経済見通しに対する最大のリスクとして貿易摩擦を挙げたが、景気の下降局面が始まっている可能性にも言及した。

  デカバンクのエコノミスト、クリスティアン・テートマン氏は、「景気減速リスクが、追加の金融緩和を必要にする」と述べた。

TLTRO-III Terms

Economists expect ECB to incentivize lending with negative interest rate

Source: Bloomberg survey of economists conducted May 24-29

Note: Responses show interest rate banks will be charged if they meet ECB's lending criteria

  ECBのドラギ総裁は6日、リトアニアで開催の政策委員会の後に新たなTLTROの詳細を公表すると広く見込まれている。同会合で政策委が検証する最新の経済予測は、当局が年後半の景気の好転をなお見込んでいるかどうかを示す。

  調査によると、マイナスの中銀預金金利による悪影響を緩和する措置が公表される可能性は低い。マイナス0.4%の中銀預金金利は、顧客への転嫁が容易でないため利益率の低下を招いていると市中銀行は主張している。

  ドラギ総裁は先に、影響を緩和する措置の必要性について検討すると発言しており、マイナス金利の負担が銀行の融資意欲を損なうとの懸念はある。ただ、超過準備の一部をマイナス金利の対象から外すなどの措置に前向きな声はほとんど出ていない。

  ECBは政策金利を少なくとも今年末までは過去最低水準に維持すると約束しており、エコノミストはそのガイダンスが当面維持されると予想している。

One More Year

Economists foresee first increase in ECB borrowing costs in June 2020

Source: Bloomberg survey of economists conducted May 24-29

原題:ECB Seen Offering Generous Loans to Banks to Boost Feeble Growth(抜粋)

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