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モルガンSのゴーマンCEO:株式相場は下げ続くが、急落ない

更新日時
  • 米国債利回りの低下、「短期的な」行き過ぎだったと分かるだろう
  • 米金融当局は中立的、年内利下げなら驚く-ブルームバーグTVに語

米モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン会長兼最高経営責任者(CEO)は30日、米中貿易戦争を巡る懸念から金融市場は売られやすい状態だが、堅調な経済と米中交渉再開の可能性を考えると急落はありそうにないと語った。

  北京でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じたゴーマン氏は「確率的なリスクでは、株式相場は上がるよりも下がる可能性の方が大きい」と発言。「振れはそれほど大きくない。相場の崩壊を目にするとは思わない」と続けた。

モルガン・スタンレーのゴーマンCEOが中国や貿易摩擦、マーケット、FRB政策について語る

(出典:ブルームバーグ)

  米中貿易摩擦の激化や世界の成長鈍化を受け、米10年債利回りは低下。3カ月物と10年物の逆イールドは2007年以来の大きさとなった。

  ゴーマン氏は、リセッション(景気後退)の早期兆候とされる逆イールドは懸念されるとしながらも、連邦準備制度が利下げする条件はまだ整っていないと分析。「米金融当局は現時点では明らかに中立的であり、私個人はそれが賢明だと感じている。リセッションが近づいていることを示す確かな裏付けが見られる前に利下げするのは、多く残っていない弾薬の一部を使うことだ」とし、年内に米金融当局が利上げすれば驚くと語った。

  米10年債利回りは今年末までに2.5-3%のレンジを回復し、現在の相場は短期的な行き過ぎだったと後で分かるだろうとゴーマン氏は予想した。

  米中貿易戦争については、全面的な戦争になるとはみていないが、緊張の高まりは交渉を軌道に戻す必要性を示していると指摘。「これが全面的な貿易戦争へと発展すると思うかと聞かれれば、答えはノーだ。自国の利益にとって軌道を維持することがあまりにも重要なためだ」と論じ、「何らかの解決が必要となる時期が具体的にいつなのかは分からない。交渉担当者がテーブルに着き、それを見つけ出す必要がある」と語った。

  中国は経済規模からすれば6%程度の成長率で十分だとの見方も示し、景気てこ入れで「中国には非常に多くの手段があり、行動に積極的であることが計画経済の利点の一つだ」と述べた。

原題:Morgan Stanley’s Gorman: Trade Talk Train Must Get Back on Track(抜粋)
Gorman Sees No Collapse in Stocks Coming, But More Declines (1)

(ゴーマンCEOの相場観などを全体的に付け加えて更新します.)
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