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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

【米国株】S&P500種が12週ぶり安値、米国債上昇

更新日時
Pedestrians pass in front of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Friday, May 24, 2019. U.S. equities climbed at the end of a bruising week in which escalating trade tensions dominated markets.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

29日の米株式相場は続落し、S&P500種株価指数は12週間ぶりの安値。一方、米国債相場は続伸した。貿易摩擦に緩和の兆しが見られない中、債券市場ではリセッション(景気後退)警告のサインが強まりつつあるとの懸念が続いた。

  • 米国株は続落、S&P500種は3月以来の安値
  • 米国債は続伸、10年債利回り2.26%
  • NY原油先物は下げ幅縮小、主要パイプライン再開か
  • NY金先物は上昇、景気懸念が支え

  S&P500種は終値で3月11日以来の安値となったものの、下落率は一時の1.3%から半分に縮小した。同指数は3月以降で初めて200日移動平均線を下回った後、一部値を戻した。ただ、2月以来で初めて100日移動平均線を下回って終了した。

  S&P500種は前日比0.7%安の2783.02。ダウ工業株30種平均は221.36ドル(0.9%)下げて25126.41ドル。ナスダック総合指数は0.8%下落。ニューヨーク時間4時55分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp)未満低下の2.26%。

  10年債利回りは一時2.21%を下回った後に2.26%に戻し、なお2017年9月以来の低水準。3カ月物Tビル(財務省短期証券)金利は10年債利回りを13bp上回り、長短逆転の幅は2007年以来で最大となった。逆イールドはリセッションの早期兆候と見られている。米経済の強さを見極めるため、30日発表の経済指標に注目が集まっている。

  FTSEラッセルで世界市場調査のマネジングディレクターを務めるアレック・ヤング氏は、「過去数カ月にわたって過度な楽観が続いた後、投資家は米中の貿易がすぐに解決される可能性は低いとようやく認識しつつある」と指摘。「実際に、貿易摩擦は短期的に解決されるよりも、エスカレートする可能性の方が高まっている」と述べた。

  中国は対米貿易戦争での対抗措置としてレアアース(希土類)の輸出制限を検討していると中国メディアが報じた。これをきっかけにリスク回避のセンチメントが広がった。レアアースは国防やエネルギーの各セクターで使われている。

10-year Treasury yield drops to lowest level since Sept. 2017

  ニューヨーク原油先物相場は反落。一時は3月以来の安値を付けたが、米原油貯蔵拠点のオクラホマ州クッシングから原油を輸送する主要パイプラインが30日に再開されると伝わり、下げ幅を縮小した。データ提供会社のジェンスケープによると、同パイプラインは先週末に閉鎖され、在庫の急増が警戒されていた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は33セント(0.6%)安の1バレル=58.81ドル。一時は3.8%下落する場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は66セント(0.9%)下げて69.45ドル。

  ニューヨーク金相場は上昇。世界的な景気懸念が金の支えになっている。ニューヨーク時間午後3時43分現在、金スポットは0.1%高の1オンス=1280.07ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%高の1286.30ドルで終了。

原題:U.S. Stocks Fall to 12-Week Low; Treasuries Gain: Markets Wrap(抜粋)
Oil Trims Loss as Key U.S. Midwest Pipeline Seen Nearing Restart
Gold-Silver Ratio at 26-Year High Sends Out Economic Warning

(相場を更新し、第4段落に追記、5-6段落を追加します.)
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