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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg Intelligence

リセッション不安拭えぬ市場、金利低下で株売り-トランプ氏思惑外れ

  • トランプ米大統領、成長と株価支援のために利下げを要求
  • 米国債利回りが下げれば、株価も下がる傾向-クレディ・スイス調査
Pedestrians walk along Wall Street near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg Intelligence

今年の市場では国債利回りの低下に助けられて株価が上昇してきたと言えるだろう。しかし現実はそんなに単純ではない。

  確かに、10年債利回りの低下と時を同じくして、S&P500種株価指数が大きく上昇したという言い方は可能だ。S&P500種は年初から12%上昇した。しかしよく見ると、日々変動する利回りと株価にはもっと微妙な関係があることが分かる。クレディ・スイスが過去5カ月の金融市場をまとめた結果、国債利回りが低下した日のS&P500種は差し引き8%下げていることが明らかになった。対照的に、利回りが上昇した日のS&P500種は最大で30%上昇していた。

  株式投資家が必ずしも一方的に利回り低下を切望しているのではないことが、よく分かる。10年債利回りが2.2%に接近する一方、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は2020年1-3月(第1四半期)に政策金利が約0.5ポイント引き下げられる確率を織り込みつつある。一方のS&P500種はこのところ、軟調だ。

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  このパターンは28日の市場で鮮明になった。10年債利回りが2017年9月以来の水準に下げる中で、S&P500種は上昇を守り切れず、マイナスに転じた。29日に入ると10年債利回りが2.2%に近づくと同時に、S&P500種先物はまた軟調となっている。株式の上昇を抑えているのは引き締め政策のせいだと、トランプ米大統領は金融当局を非難するが、株式市場にとって金利低下は無風ということでもない。

  クレディ・スイスの米国株チーフストラテジスト、ジョナサン・ゴラブ氏は金利低下が株式市場にとって良いことだとするトランプ氏の主張に異論を唱える。

  「金利が現行水準から上がっていくのは、株式相場の上昇余地が広がるのを助ける。一方、利下げとなれば、多くの投資家が考えるほど株価にはプラスではない」とゴラブ氏はリポートで説明した。

原題:Falling Rates a Reason to Sell for Recession-Wary Stock Traders(抜粋)

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