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米債利回り、2%への低下も視野に-貿易戦争で世界的な国債高

  • 米政策金利、2020年末までに3度の利下げ織り込む-市場動向
  • オーストラリア、ニュージーランド10年債利回りは過去最低更新

世界的な国債相場の上昇をリードしているのが米国債だ。米10年債利回りは、2016年後半以来となる2%への低下も視野に入ってきた。

  米中貿易交渉を巡る緊張がエスカレートし、世界的に経済成長の勢いが鈍化する中で、米10年債利回りは4月半ばから約40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。29日は一時2.22%をつけた。 同年限のオーストラリア、ニュージーランド債利回りはいずれも過去最低を更新し、日本の10年債利回りは3年ぶり低水準に並ぶマイナス0.1%となった。

Treasury 10-year yields slide toward 2% level

  アンタレス・キャピタルのポートフォリオマネジャー、タノ・ペロシ氏(シドニー在勤)は「世界経済の成長減速が支配的なテーマとなっているほか、インフレも各国中銀が目指す水準に届いていない。長引く貿易戦争がもたらす不確実性もある。これらすべてが国債の上昇につながっている」と指摘し、「貿易摩擦の圧力が続けば、米10年債利回りが2%へ向かうこともあり得るとみている」と述べた。

  米10年債利回りは前日に5bp低下したのに続き、29日は一時4bp低下。3カ月物と10年物のスプレッドは最大でマイナス13bpに広がり、長短金利逆転が2007年以来の大きさに達した。

  米フェデラルファンド(FF)金利先物動向によると、連邦公開市場委員会(FOMC)が来年末までに3度の利下げを行う可能性を市場は完全に織り込んでいる。

Rule of Three

Market shows cuts coming in Q4 2019, March 2020 and Dec. 2020

Bloomberg

原題:Treasuries at 2% in Sight as Trade War Spurs Global Bond Rally(抜粋)

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