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自動車産業の低迷、今年も世界経済成長を押し下げへ-フィッチ

Inside The New Daimler AG Auto Plant In Russia
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg
Inside The New Daimler AG Auto Plant In Russia
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

フィッチ・レーティングスは28日のリポートで、自動車販売の世界的な減少が世界の国内総生産(GDP)を0.2%押し下げた可能性が高く、低調な自動車市場が各国の製造業指標を引き続き圧迫する見通しだとの見通しを示した。

  2018年の自動車需要は09年以来初めて減少。減少率は0.1%と小さかったものの、その前の数年は平均で年4.1%増とはるかに好調だった。自動車産業の不調は、鉄鋼やガラスなどのサプライチェーンに幅広い産業が関わっているため、とりわけ経済全体に影響が拡大する。

  自動車が基幹産業となっている国では、自動車販売の鈍化が既に経済指標に反映されつつある。ドイツは昨年後半にGDPが縮小、メキシコと韓国も今年1-3月(第1四半期)にマイナス成長となった。

  フィッチのブライアン・コールトン、パウエル・ボロウスキー両エコノミストは同リポートで、今年の世界の自動車市場は安定すると予想したが、「力強い回復の可能性は非常に低いようだ」と指摘した。

  さらに米国の自動車・同部品関税が導入されれば、既に脆弱(ぜいじゃく)な自動車市場に大きな打撃をもたらし、世界成長を一段と鈍化させる可能性もある。

  同リポートは、「世界の自動車貿易への関税引き上げリスクは依然として現実的であり、実施されれば世界のGDPに大きな重しとなる」とし、「自動車生産はグローバルに行われているため、同業界は特に関税引き上げに脆弱となっている」と説明した。

原題:Auto Industry’s Weakness Is Dragging Down Global Economic Growth(抜粋)

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