米消費者信頼感指数、5月は予想以上に上昇-半年ぶり高水準
Katia Dmitrieva米民間調査機関コンファレンスボードが28日発表した5月の米消費者信頼感指数は市場予想以上に上昇し、昨年11月以来の高水準となった。現況指数が約18年ぶりの高水準を記録した。堅調な労働市場と賃金上昇の好影響が浮き彫りになった。
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- 消費者信頼感指数の項目が広範囲にわたって改善したことは、米経済の大部分を占める個人消費にとって良い兆しだ。米国では失業率が約半世紀ぶりの低水準である上に賃金の伸びが持続し、住宅ローン金利は低下している
- 一方で、貿易問題が引き続き景気見通しを曇らせている。中国製品を対象に引き上げられる関税は米国民が負担することになり、そのことが数カ月後に消費者心理への重しとなる可能性がある
コンファレンスボードの見解
景気指数担当シニアディレクター、リン・フランコ氏
「消費者は米経済が短期的に堅調なペースで成長を続けると予想している。4月の米小売売上高は弱い内容だったが、今回の高水準の指数は向こう数カ月、消費支出が大幅に縮小しないことを示唆している」-発表資料
詳細
- 「仕事が豊富にある」との回答は47.2%に上昇。「就職が困難」との回答は10.9%に低下。その結果、「仕事が豊富にある」との回答から「就職が困難」との回答を差し引いた値は2000年以来の高水準となった
- 自動車や住宅、主要家電を購入する計画があるとの回答はいずれも上昇。6カ月以内に車を購入する計画との回答の割合は、1960年代にさかのぼるデータで過去最高となった
統計表
原題:U.S. Consumer Confidence Tops Forecasts, Hits Six-Month High (1)(抜粋)
U.S. May Consumer Confidence Rose to 134.1, Est. 130.0(抜粋)
(詳細を追加して更新します.)
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