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メルケル首相、CDU現党首は次期首相に適任でないと結論-関係者

  • クランプカレンバウアー氏、昨年12月の党首就任から人気低下続く
  • 欧州議会選挙でCDU惨敗も、メルケル首相は身動き取れず

ドイツのメルケル首相は自らが入念に練り上げた後継者計画は失敗だったとの結論に至った。

  同国の与党・キリスト教民主同盟(CDU)では、メルケル首相の後継者と目されたクランプカレンバウアー氏が昨年12月に党首に就任した。だが同氏の支持率は党首就任以来、低下が続き、26日の欧州議会選挙ではCDUが惨敗。同氏はメルケル首相に早期退陣を促そうとしたこともあったがうまくいかず、党内に混乱を招いた。

  こうした一連の動きからメルケル首相はクランプカレンバウアー氏が次期首相として適任ではないかもしれないとの判断に至ったと、首相に近い当局者2人が明らかにした。このためメルケル氏は、任期満了となる2021年まで首相にとどまる決意をかつてないほど固めているという。

CDU Party Vote For Merkel's Successor

メルケル首相(右)とクランプカレンバウアー氏(左)

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

  CDU指導部は欧州議会選挙の低調な結果を分析するため6月2-3日に会合を開く予定だが、クランプカレンバウアー氏はメルケル首相に何も知らせず同会合を招集した。関係者によれば、首相に一線から退くよう圧力をかけるもくろみがあった。同氏はさらに党内で首相と敵対する議員らに接触することで、首相の排除を図った。

  これらを受け、メルケル首相はクランプカレンバウアー氏を政治的にこれ以上支える動きはとらないと決意した。ただ、CDU党首としての手綱を引き渡してしまった今、党の方向性を変えさせる上で首相にできることは限られている。クランプカレンバウアー氏の政治問題が積み上がる一方で、引退圧力は一段と強まるだろうと首相は予測していると、関係者は述べた。

原題:Merkel Sees Succession Plan Unraveling Because AKK Not Up to Job(抜粋)

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