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イタリア、ECB理事の座狙う-「同盟」がインフラQEを提唱

  • サルビーニ副首相の経済顧問ボルギ氏がインタビューで構想明かす
  • 構想がECBで物議を醸すのは必至-次期総裁候補は批判的

イタリアは同国出身のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の任期満了後、同中銀に理事の座を確保し、インフラ投資のための債券購入をECBに促したい考えだ。イタリア連立政権の有力議員が明らかにした。

  ドラギ総裁が任期満了となる10月末、ECBではユーロ導入以降初めて、イタリア出身の理事会メンバーが不在となる可能性がある。欧州連合(EU)の首脳らは、ECB次期総裁を含む要職の人事で協議開始の準備を進めている。

  イタリアのサルビーニ副首相の経済顧問で下院予算委員長のクラウディオ・ボルギ氏はインタビューで、「われわれは理事の座を得なければならない。イタリアほどの経済規模で理事がいないのはあり得ない」と発言。「われわれはガバナンスに関する提案を行う予定であるため、なおのこと理事を確保することは重要だ」と語った。

  イタリア当局者2人が匿名で語ったところでは、サルビーニ副首相率いる「同盟」が主導して候補を選ぶ可能性が高い。同盟は、先週末の欧州議会選挙で連立相手の五つ星運動に勝利し、ポピュリスト連立政権で支配的な勢力となった。

  ボルギ氏によれば、同盟はECBに投資支援を通じた景気刺激でより大きな役割を果たすことを望んでいる。同氏は「これはインフラのための一種の量的緩和(QE)になるだろう」とし、「欧州投資銀行が公共事業を賄うための債券を発行し、それをECBが購入することになる」と説明した。

  しかし、この提案はECBで物議を醸しそうだ。EU法はECBによる各国政府への財政ファイナンスを禁じており、過去の債券購入プログラムは訴訟の対象になった。また、次期ECB総裁候補のバイトマン・ドイツ連邦銀行総裁は特にこうした動きに批判的だ。
 

原題:Italy Seeks ECB Board Seat as League Urges ‘Infrastructure QE’(抜粋)

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