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メルケル独首相は当面政権維持の公算、連立与党との対決は先送り

  • SPD党首は中間レビューと今秋の州選挙に焦点シフト
  • SPDは欧州議会選で惨敗、ブレーメン州議会選挙で第2党に後退

ドイツのメルケル首相は当面は政権を維持できそうだ。連立与党は有権者の支持回復に向けて内部改革を実施すると表明し、少なくとも秋までは政治的対決を先送りする姿勢を示した。

  メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)のクランプカレンバウアー党首は26日の欧州議会選挙の後、トップ人事を変更する可能性を排除した上で、CDUは過去最悪の選挙結果から大切な教訓を学んでいくと約束した。

  連立与党の社会民主党(SPD)は欧州議会選で緑の党に後れを取り第3党に後退。牙城だったブレーメン州の議会選では第2次大戦後で初めてCDUに次ぐ第2党に甘んじた。SPDのナーレス党首は選挙での敗北の深刻さは「誰が見ても明白だ」と述べ、同党が今後、連立政府における役割を見直すため、中間レビューと東部の州で秋に実施される選挙に目を向ける考えを示した。

  こうした反応は、メルケル首相にとって最後の任期となる4期目はなお困難ではあるものの、早期に終わりを迎える可能性は低いことを示唆する。ただ、SPDは1年2カ月前にCDUとキリスト教社会同盟(CSU)との3回目の大連立を組むことに消極的ながら同意した経緯があり、今回の選挙惨敗を受け、いらだつSPD議員からメルケル政権打倒の呼び掛けが再燃する恐れはある。また、連立政権のもろさはドイツが政策課題を遂行していく能力を弱めかねない。

欧州議会選の得票率2019年2014年
CDU / CSU28.9%35.3%
SPD15.8%27.3%
緑の党20.5%10.7%
AfD11%7.1%

原題:Merkel Gets Reprieve as Unsteady Coalition Postpones Showdown(抜粋)

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