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りそな社長「最後は人間」、AIよりも人材強化へ

  • AIによる差別化は難しい、心情的アドバイスできる人材育てる
  • 7月に企業内大学開校、FP1級水準の知識とコミュニケーション力
Pedestrians walk past a branch of Resona Bank Ltd. in Tokyo, Japan. 

Pedestrians walk past a branch of Resona Bank Ltd. in Tokyo, Japan. 

Photographer: Kiyoshi Ota
Pedestrians walk past a branch of Resona Bank Ltd. in Tokyo, Japan. 
Photographer: Kiyoshi Ota

国内金融機関がデジタル技術や人工知能(AI)活用により、人員や支店削減など構造改革を進める中、りそなホールディングスは顧客接点となる店舗を維持し人材強化に乗り出す。

  東和浩社長は27日のインタビューで、「AI技術による差別化は難しく、最後は人間をどう使うかだ」と述べ、デジタル化の進む今だからこそ人材育成に力を入れる方針を明らかにした。7月から企業内大学を開校し、資産運用や税、不動産、事業承継などをアドバイスできる社員を育てる。

Resona Holdings CEO Kazuhiro Higashi Interview

東社長

Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg

  金融知識に加えコミュニケーション力や解決力などを鍛えるカリキュラムを盛り込んだのが特徴。ファイナンシャルプランナー(FP)1級水準の知識を身に付けた卒業生を、2022年までに傘下のりそな銀行で個人営業の担い手として300人程度にすることを目指す。東社長は、「相続問題などでは心情的な要因も多く、人の気持ちを理解してアドバイスをするのは人間の重要な役割」とカリキュラムの狙いを語った。

  低金利環境長期化で預貸利ざやが縮小する中、りそなは17年度からの中期経営計画でアドバイス業務による手数料収益比率35%以上を目指すと掲げた。今月発表した今期見通しでは同比率は30%にとどまるが、来期からの次期中計でさらなる拡大を目指す方針。今後、プライベートバンカー水準の知識を身に付ける「ウェルスマネジメントコース」を設けるなどの育成体系を組むことで同分野で他行と差別化を図る。

  東社長は、新卒採用についても安定的な人材確保を続けるとした。三菱UFJ銀行が20年度の新卒採用計画を前年度比45%減の530人とするなど、3メガ銀行はいずれも採用数を削減している。

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