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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

ドル高局面の終焉近い、トランプ氏は通商合意へ

  • 豪ドルなど貿易戦争の影響を最も受ける通貨の一角に買い
  • ドルのアウトパフォーマンスを支える柱が失われつつある
Stacks of 2017 50 subject uncut sheets of $1 dollar notes bearing the name of U.S. Treasury Secretary Steven Mnuchin sit in a machine at the U.S. Bureau of Engraving and Printing in Washington, D.C., U.S., on Wednesday, Nov. 15, 2017. A change in the Senate tax-overhaul plan that would expand a temporary income-tax break for partnerships, limited liability companies and other so-called "pass-through" businesses won the endorsement of a national small-business group today.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

トランプ米大統領は中国との貿易交渉で妥結するよう圧力の高まりに直面しており、ドル上昇局面は終焉(しゅうえん)に近づいていると考えられると、資産運用会社ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントはみている。

  ブランディワイン(運用資産720億ドル=約7兆8900億円)はこうした立場からドルをショートにし、オーストラリア・ドルなど貿易戦争の影響を最も受ける通貨の一角を買っている。トランプ大統領は米消費者の利益を守るため中国と和解せざるを得ないと分析しているためだ。

  同社の資産運用に携わるリチャード・ローレンス氏はシンガポールでのインタビューで「関税は米消費者にとって税金も同然だ」とし、「われわれはこうした想定を維持しており、トランプ大統領が合意に向かうとの結論に至った。ドルのアウトパフォーマンスの支柱となってきたものが全て消失しつつあるか、既に失われたようだ」と指摘した。

The greenback has gained against emerging-market currencies amid trade tensions

  米国が今月、追加関税発動の警告や華為技術(ファーウェイ)のブラックリスト掲載に動き、米中通商交渉が突如中断してから、ドルは年初来高値まで上昇した。中国は報復する姿勢を示しており、JPモルガン・チェースなどウォール街の金融機関は通商交渉が妥結する見込みについて精査し直している。

  しかしローレンス氏は、トランプ大統領の対中強硬姿勢は2020年の米大統領選を前に保守的な有権者の支持を集める戦略の一環ではないかとみている。「攻撃的な姿勢をまたもやアピールするものだ」とし、「バリューを重視する投資家としてわれわれはもともと逆張りで、割安な資産の買いを目指す」と説明した。

原題:Dollar Reign Nears End as Trump to Cut Trade Deal, Fund Says(抜粋)

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