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【起債評価】「実力黒字」のアイフル、環境変化で12年ぶり公募復活

  • GPIFの基準緩和やハイイールド債への投資家需要も追い風
  • 「継続発行できる金額」を設定とアイフル・沼田氏

消費者金融アイフルが公募で日本初のハイイールド債(低格付け債)を発行する。利息返還請求が減少基調となる中、同社にとって実質12年ぶり公募での起債となる。

  アイフルの19年3月期は経常利益と利息返還引当金繰り入れから取り崩しを差し引いた「実力」が黒字に転換。20日には資本金を減少させ、2010年3月期以来、欠損となっていた株主配当の原資となる利益剰余金を補填(ほてん)すると発表した。こうした業績改善もあって、財務部の沼田欣也財務課長は「外部格付けや調達環境がこの1年でだいぶ環境が変わってきた」と話す。

2018年度「実力黒字」に転換

環境変化で実質12年ぶりの公募社債発行へ

出所:アイフル決算データブック

実力=経常利益+繰入額-発生・取崩額

  アイフルの格付けは昨年8月の格付投資情報センターが「BB-」に2段階引き上げたのに続き、同年11月には日本格付研究所も「BB」に格上げした。依然、投機的等級ではあるが、金融機関からの追加や新規の借り入れが可能になるなど、資金調達の選択肢も広がってきた。選択肢は1つより、複数ある方が調達の条件では有利に働く。

  昨年4月に、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がBB以下でも投資できるよう基準を緩和したことや、長引く超低金利下で投資家がリスク志向を強めていることも背景にある。アイフルは昨年9月には約1年2カ月ぶりに私募債発行し、超過需要により発行予定を50億円上回る200億円を調達し投資家ニーズを確認した。

  沼田氏は「先入観として投資適格に戻らなければ公募社債は出せないと思っていた。出すなら公募という思いはあったが、環境が変わったので思っていたより早まった」と話す。今回発行するのは、投資家も検討しやすい短めで昨年9月発行の私募債との償還時期が重ならない1.5年債。発行額は150億円で、沼田氏は「多く集めるというより継続的に発行できる金額」を設定したという。

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