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日米首脳が海自護衛艦「かが」を揃って視察-空母化で改修予定

更新日時
  • 安倍首相は日米同盟の絆誇示-トランプ大統領はF35購入称賛
  • 抑止力を示し、貿易交渉では「政治的カード」ー慶応大・渡辺教授

来日中のトランプ米大統領と安倍晋三首相は28日午前、海上自衛隊・横須賀基地で護衛艦「かが」を視察し、自衛隊と米軍関係者の計約500人を前に訓示した。安倍首相によると、日米首脳が揃って自衛隊と米軍の部隊を激励するのは初めて。同艦は米国製の戦闘機を搭載できるよう改修し、事実上空母化することが決まっている。

U.S. President Donald Trump and Japanese Prime Minister Shizo Abe Joint News Conference

記者会見に臨むトランプ米大統領と安倍晋三首相

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  安倍首相は同艦上での訓示で、「日米同盟は私とトランプ大統領の下で、これまでになく強固なものになった」と指摘した。

  かがを含むいずも型護衛艦2隻は、米ロッキード・マーチンの最新鋭ステルス戦闘機F35が搭載できるよう改修する予定。F35に関して日本政府は昨年12月、既に取得する方針だった42機に加え、新たに105機を購入し計147機体制とすることを決定した。F35は1機100億円超で、調達価格は1兆円を優に超える。今回の中期防には45機の購入を盛り込んだ。

  安倍首相は同艦の改修により、「わが国と地域の平和と安定に一層寄与していく。日米同盟のさらなる強化に向けて、日本はしっかりとその役割を果たしていく」と語った。大統領は同盟国の中で、日本がF35戦闘機の最大規模の購入国と指摘し、安倍首相は日本の防衛力向上に尽力しているとして謝意を示した。

  慶応大学大学院の渡辺靖教授は、両首脳の今回の視察は「一体感を増した抑止力を中国、北朝鮮に対して示す」側面があると指摘。それに加え、対日貿易赤字を問題視する米国との貿易交渉が続く中で、米戦闘機の大量購入をトランプ氏にアピールする「政治的なカードとしての意味もある」との見方を示した。

  トランプ氏は3泊4日の日本での日程を終え、午後に大統領専用機で離日する。大阪市で来月開催される20カ国・地域(G20)首脳会合の際も、再び来日する予定だ。トランプ氏は28日のツイッターで、今回の訪日を振り返り、「安倍首相との会談は非常にうまくいき、新しい天皇皇后両陛下と時間を過ごすことができ大変光栄でした!」と投稿した。

(視察での訓示部分などを追加して更新します.)
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