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主要生保:5社増益、外債利息や株配当が増加、日生・明安は過去最高

主要生命保険会社の前期(2019年3月期)連結決算が出そろった。保険本業の利益を示す基礎利益は5社が増収3社が減収となった。

  日本生命保険の基礎利益は前年比4.5%増の7551億円だった。ニッセイウェルス生命の新規連結化や、国内株式配当の増加で開示以来の過去最高益となった。保険料等収入は同11.9%増。昨年秋の外貨建て商品の改定や円建て商品の販売再開で銀行窓販が好調だった。

  今期(20年3月期)は減収減益を見込む。保険料等収入は団体年金や経営者向け保険が減少する見込み。基礎利益は低金利継続による利息収入の減少や、銀行窓販の増加に伴う販売手数料支払いの増加が見込まれる。朝日智司取締役常務執行役員は、販売を中止している経営者保険について「通達で示された税務取り扱いについて対応を検討したい。現在は販売ゼロで計画している」と述べた。

  明治安田生命保険の基礎利益は前年比8.3%増の6338億円だった。2年連続で過去最高益を更新した。外国公社債の利息や株式配当の増加や、買収した米生保が寄与した。保険料等収入は外貨建て保険が貢献したほか、海外保険事業も好調で同1.9%増となった。今期は増収減益を予想。中村篤志常務執行役は「4月に発売した商品や外貨建て保険の貢献による増収、基礎利益は超低金利継続による利差益の減少を見込む」と説明した。

  住友生命保険の基礎利益は前年比9.3%増となった。外国債券の積み増しなどで利息・配当金収入が増加、海外事業でも利益効率が改善した。保険料等収入は貯蓄性商品の販売減の影響が大きく同3.1%減となった。古河久人執行役常務は今期の保険料等収入について「円建て貯蓄性商品は減少を予想するが、健康増進型保険や第三分野の販売増を考慮して横ばい」と述べた。基礎利益はシステム投資など経費増で減益を見込む。

単位:億円保険料等収入(%)基礎利益(%)利差損益(実績)最終利益(%)
日本60692(11.9)7551(  4.5)2347(1774)2788( 14.3)
第一53440( 9.4)6058(  5.6)1344(1472)2250(-38.2)
かんぽ39599(-6.5)3772( -2.3) 585( 659)1205( 15.3)
明安30814( 1.9)6338(  8.3)2732(2225)2296(-13.4)
住友26057(-3.1)3976(  9.3) 764( 642) 438(-30.9)
T&D16762(13.0)1496(  0.8) 542( 423) 728(  -6.1)
富国 5775(-3.3) 913( -7.3) 361( 353) 367(-10.7)
朝日 3967( 3.1) 243(-19.5)-546(-577) 160(-38.8)

※数値は連結またはグループ合算、ない場合は単体

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