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Photographer: Stefan Wermuth/Bloomberg

ファーウェイ債を売却-同業の98%より好成績ファンド運用者

  • 2026年償還ドル建て債を売却-ロンバー・オディエのバジャジ氏
  • 財務は強固だが、サプライチェーン断絶の影響は理解しておく必要
An illuminated logo hangs above the Huawei Technologies Co. pavilion on the opening day of the MWC Barcelona in Barcelona.
Photographer: Stefan Wermuth/Bloomberg

アジアで最も良好な成績を上げている債券運用担当者の1人が、保有する中国の華為技術(ファーウェイ)債を先週売却した。ファーウェイへの米国の禁輸措置による影響を測りかねる投資家の懸念を浮き彫りにしている。

  トランプ政権が米サプライヤーへのアクセスを事実上禁じる「エンティティーリスト」にファーウェイを掲載したことを受けて、「アジア・バリュー・ボンド・ファンド」を運用するロンバー・オディエのディラジ・バジャジ氏は、ファーウェイの2026年償還ドル建て債を売却した。同ファンドの今年の運用成績は同業の98%を上回る。

  同社債は先週、記録的な下げとなり、最近は額面1ドルに対し95セント前後で推移している。ファーウェイは非公開企業。

Huawei's dollar bonds tumbled after U.S. ban

  バジャジ氏はインタビューで、「18万人を雇用し、これほどの規模を持つ企業を直接標的にするのは前代未聞だ」と指摘。「ファーウェイのビジネス遂行能力を厳しく制限する米国のスタンスは、クレジット投資家にとってごく自然なサプライズだった」と話す。

  貿易からスパイ活動、テクノロジー覇権に至る米中の対立激化による影響を世界の投資家が見極めようとする中で、ファーウェイがその焦点となっている。同社の手元資金は高水準で、中国政府からの支援も期待できるとしてデフォルトリスクは極めて小さいと指摘するアナリストもいるが、バジャジ氏は米国のエンティティーリスト入りで今後のキャッシュフローを巡る疑念が生まれていると語る。

サプライチェーン断絶

  「ファーウェイの財務状況は強固で、力強く規模の大きい国内市場へのアクセスもあるが、サプライチェーン断絶による影響は理解しておく必要がある」とバジャジ氏は指摘。ブルームバーグの集計データによると、運用資産13億ドル(約1430億円)の同ファンドの今年の成績はプラス10%。3月末時点で資産の約0.5%をファーウェイ債に投じていた。過去3年で見ると、年間成績はプラス6.9%。同業の96%を上回った。

  ファーウェイの18年年次報告書によれば、無担保銀行借り入れは昨年12月時点で370億元(約5870億円)。そのうち28億元が1年以内に返済期限を迎える。現金および現金同等物は借り入れ全体の約2.6倍に達している。

  ファーウェイに債務に関してコメントを求めたが、今のところ返答はない。

原題:Fund Manager Who Beat 98% of Peers Dumps His Huawei Bonds (1)(抜粋)

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