コンテンツにスキップする

トランプ大統領が来日、令和初の国賓で蜜月演出-貿易で懸念も

更新日時
  • 27日に首脳会談、拉致被害者家族と面会-ゴルフ、大相撲観戦
  • 対外的に日米同盟の揺るぎない絆を象徴するもの―菅官房長官

トランプ米大統領が25日から28日までの日程で訪日した。新天皇即位後初の国賓。安倍晋三首相は同大統領と11回目の首脳会談に臨む。日本政府は両国関係の蜜月を演出し、拉致など北朝鮮政策での連携を確認する考えだ。自動車に関する貿易問題では専門家から米側の強硬姿勢を懸念する声も出ているが、進展する可能性は低い。

President Trump Hosts Japanese Prime Minister Abe At The White House

安倍首相とトランプ米大統領(4月、ホワイトハウス)

Photographer: Shawn Thew/EPA

  安倍首相は14日の政府与党連絡会議で、「令和の時代の幕開けにふさわしい、素晴らしい訪日にしたい」との考えを示し、日本が重視する拉致問題解決に向けて「日米が共に力を合わせて取り組んでいく」と述べた。菅義偉官房長官も22日のインタビューで、今回の訪日は「対外的に日米同盟の揺るぎない絆を象徴するもの」との認識を示した。トランプ氏は6月の20カ国・地域(G20)首脳会合(大阪サミット)の際にも訪日する見通しだ。

  北朝鮮問題で連携強化を図る一方、貿易を巡っては対日貿易赤字を問題視する米国の圧力が続いている。トランプ氏は17日、日本や欧州連合(EU)に対し、自動車への追加関税発動を180日延期すると発表した上で、輸入車増加は安全保障上の脅威であるとの認識を示した。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は21日、トランプ氏の姿勢について「大変残念に思う」との声明を発表するなど業界から反発の声が上がっている。

Toyota Motor President Akio Toyoda Speaks After 4Q Earnings Announcement

トヨタ自動車の豊田章夫社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  丸紅経済研究所の今村卓所長は、日米貿易に関してはトランプ氏は支持層である農業者への対応を急いでおり、首脳会談では農産物の分野で「何らかのまとめに入るのではないか」との見方を示す。自動車に関しては、関税発動が延期され今回どの程度議論されるかは不透明だが、今後、対米輸出の自主規制を求められる懸念が残るとも指摘した。

  ただ、米当局者は22日、トランプ大統領の4日間の日本訪問は日米関係の緊密さを象徴するものであり、貿易交渉が焦点ではないと述べ、進展の可能性は低いとした。在米日本大使館の島田丈裕公使(広報文化担当)は23日、記者団へのブリーフィングで、「今回の会談で両首脳が最終的な解決策を見いだせるとは思わない」と語った。

  トランプ氏は25日午後に日本に到着した。26日は安倍首相とゴルフをプレーするほか、大相撲観戦、非公式夕食会で一日を過ごす。27日に天皇陛下と会見した後、日米首脳会談と共同記者会見に臨む。最終日の28日には海上自衛隊・横須賀基地を訪問し、いずも型護衛艦「かが」を視察する。かがは米ロッキード・マーチンの最新鋭ステルス戦闘機F35が搭載できるよう改修し、事実上空母化することが決まっている。

(到着したとの情報を加えて更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE