コンテンツにスキップする

米10年債利回り急低下、2017年以来の低水準-逃避需要増で2.3%割れ

米中の通商対立と世界経済の変調を背景に、投資家は追いやられるように金融市場の最も安全な部分へと資金を移している。この結果、米10年物国債利回りは23日、2017年以来の低水準に急低下した。

  この日の米国債相場は欧州市場での国債高の勢いを引き継ぎ、さらに上値を伸ばした。同日発表された4月の米新築住宅販売は前月から大幅に減少し、市場予想も下回った。米10年債利回りは2.30%を割り込み、17年10月以来の低水準を付けた。

  トレーダーらは当局が年内少なくとも1回利下げすると見込んでいる。米中が相互に関税を賦課し、にらみ合いを続ける中、投資家は景気の急激な落ち込みの兆しに目を凝らしている。23日発表された米国やユーロ圏の5月の購買担当者指数(PMI)は成長鈍化を映す内容だった。

U.S. 10-Year Yield Slides as Trade Concerns Batter Risk Appetite

  BMOキャピタルの金利ストラテジスト、ジョン・ヒル氏は「投資家が恐れる最悪の事態が現実のものになり、貿易戦争が長引き激しさを増した場合、利回りは一段と低下する可能性がある」と指摘。「債券にとって非常に強気な状況だ」と述べた。

  合意なき欧州連合(EU)離脱のリスクが再び意識されるなど、英国の政治的緊張の高まりも逃避先としての債券買いにつながっている。

原題:Global Bond Rally Drives Treasury Yields to Lowest Since 2017(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE