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5月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が上げ消す、米国債利回り低下でー円高い (1)

  23日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が一時5カ月ぶり高水準をつけた後、上げを消した。米国債利回りの低下が影響した。米製造業のデータが日本や欧州と同様に弱く、米中貿易戦争の中で世界成長が減速しつつあることが示唆された。

  • ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。一時は0.3%上昇して昨年12月半ば以来の高値をつけた。原油価格の急落はカナダ・ドルを圧迫し、加ドルは主要10通貨で下落率トップ
  • IHSマークイット・エコノミクスが発表した5月の米製造業購買担当者指数(PMI)速報値は9年ぶり低水準、およびサービス業PMIは3年ぶり低水準にいずれも低下。4月の米新築住宅販売は市場予想を下回った。米国債利回りの低下もドル下落につながった
  • 主要10通貨の中では円やスイス・フランが上昇、逃避需要が支え
    • ユーロ圏PMIは小幅な伸び、需要伸び悩む-製造業不振続く
    • ドイツの企業景況感指数は4年半ぶりの低水準
    • 欧州議会選挙を巡るリスク、イタリアと英国、フランスに注目
  • ポンドは引き続き低調。メイ英首相は24日に辞任時期を発表する見通し
  • ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.1181ドル。対円では0.7%安の1ドル=109円61銭

欧州時間の取引

  ユーロが3日続落。域内の成長が引き続き抑制されていることがデータで示された。ただ対ポンドで買われる中、ユーロの下げは限定的だった。

原題:USD Pares Gain, Succumbing to Lower Treasury Yields: Inside G-10(抜粋)

Euro Drop on Data Contained as Pound Extends Losses: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株と原油が安い、国債と金は大幅高 (1)

23日の米株式相場は大幅続落。米国と中国が貿易を巡りかたくなな姿勢を見せる中、金や米国債などに資金を逃避させる動きが活発化した。10年債利回りは2017年以来の低水準となった。

  • 米国株は大幅続落、貿易巡る米中の強硬姿勢を嫌気
  • 米国債は大幅続伸-10年債利回りは2.32%、17年以来の低水準
  • NY原油先物は急落、今年最大の下げ-貿易懸念で信頼感低下
  • NY金先物は大幅続伸、米中貿易摩擦巡る懸念で

  この日は米国の関税政策を批判した中国共産党機関紙の論説記事が材料視された。S&P500種株価指数は直近5営業日で4度目の下落。ダウ工業株30種平均は280ドル余りの下げとなった。

  S&P500種株価指数は前日比1.2%安の2822.24。ダウ平均は286.14ドル(1.1%)安の25490.47ドル。ナスダック総合指数は1.6%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp)低下の2.32%。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続落。今年最大の下げとなった。貿易を巡る米国と中国の対立悪化で、リスク資産を回避する動きが強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は3.51ドル(5.7%)安の1バレル=57.91ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は4.5%安の67.76ドル。

  ニューヨーク金先物相場は大幅続伸。米中貿易摩擦が悪化する兆候が金の逃避需要を高める展開となった。INTL FCストーンのアナリスト、エド・メアー氏は米中問題に関し、「両国は互いに話し掛けてさえいないため、解決への糸口は見いだせないようだ」と述べた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.9%高の1オンス=1285.40ドル。

  株式市場では、貿易の混乱の影響が及びやすい半導体、自動車、エネルギーといった業種の下げが目立った。貿易摩擦が2035年まで続く恐れがあるとの指摘が出るなど、エコノミストの見方も悲観度合いを強めている。ゴールドマン・サックス・グループが両国の交渉が行き詰まる確率を引き上げたほか、野村ホールディングスは全面的な関税合戦を見込むとの見方にシフトした。

  米国と欧州のマクロ環境悪化を受け、米国債は大きく上昇。先進国市場の国債高を主導した。米中貿易摩擦が悪化する兆しに加え、米製造業指標が予想を下回ったことで、逃避需要が高まった。米国債利回りは幅広い年限で大幅低下。10年債利回りは一時2.30%を割り込み、2017年10月以来の低水準となった。

原題:U.S. Stocks Drop Again as Trade Tensions Persist: Markets Wrap(抜粋)
Treasury Yields Sink to 2019 Lows; Eurodollar Curve Reprices
Oil Suffers Worst Day of 2019 as Trade Turmoil Swamps Confidence
Platinum Sinks to 3-Month Low, Gold Soars on Trade-War Fears

◎欧州債:英国債、イールドカーブが2008年以降で最もフラット化

  23日の欧州債市場で英国債が上昇。利回りは2017年9月以来の低水準に下げた。イールドカーブは2008年以来で最もフラット化した。メイ英首相の今後は一段と不確定になっている。米国債、ドイツ債も上昇。低調なユーロ圏のPMI統計や米中通商問題といったリスク要因が重なったことが背景。

  • 英10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.966%、2年債と10年債の金利差は30bpと、2008年9月以降で最小となった
  • ドイツ10年債利回りは3bp低下してマイナス0.11%、フランス10年債利回りは2bp下げて0.29%。イタリア10年債利回りは2.66%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:U.K. Yield Curve Dips to Lowest Since 2008; End of Day Curves(抜粋)

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