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ECB一部委員、インフレ率「不快なほど」低いと表明-4月議事要旨

  • ECBは4月9-10日の政策委員会会合の議事要旨を公表
  • TLTROの条件を議論、マイナス金利の影響分析で合意

欧州中央銀行(ECB)政策委員会の一部委員は4月の政策会合で、ユーロ圏のインフレ率があまりに低い水準にとどまっており、インフレ期待が低下していることに懸念を表明した。ユーロ圏のインフレ率は長期にわたりECBの目標値に達していない。

  23日公表された4月9-10日会合の議事要旨によると、この会合で複数の政策委員はインフレ率が目標を「不快なほど下回っている」と表現。ただ、政策行動を正当化するほどの状況ではまだないと付け加えた。

Inflation expectations have been falling sharply this year

  ECBは4月の会合で追加刺激措置を打ち出すことはなかったが、年後半に予定する銀行向け長期資金供給プログラム(TLTRO)の実施条件を吟味することで合意した。この政策について委員の間では、金融政策スタンスを調整する方法とするべきだとの主張や、主に不透明性が高まった際の銀行向けのバックストップとして位置付けるべきだとの意見が示された。

  一方、マイナス金利が銀行の融資能力に悪影響を及ぼしているか分析することで政策委員は一致した。ユーロ圏の成長は年内に再び上向く公算が大きいとの見方は維持したものの、この見通しが曇り始めていることも議事要旨は示唆した。

  「最新データは軟調な状況の長期化を示唆しているが、今年下期にはより堅調な成長を回復するとの基本シナリオに依然整合するとの見方を委員が幅広く共有した」としつつ、「同時に、基本シナリオへの自信はやや後退したことが認められた」と続けた。

  ECBは6月6日に次回の政策会合を開き、最新の経済予測も併せて発表する。

原題:Some ECB Officials Saw Inflation as ‘Uncomfortably’ Low in April(抜粋)

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